評     価  

 
       
File No. 0451  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2007年01月27日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   塩田 明彦  
       
上 映 時 間   138分  
       
公開時コピー   物語が、動き出す。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   妻夫木 聡 [as 百鬼丸]
柴咲 コウ [as どろろ]
瑛太 [as 多宝丸]
原田 美枝子 [as 百合]
杉本 哲太 [as 鯖目]
麻生 久美子 [as お自夜]
土屋 アンナ [as 鯖目の妻]
劇団ひとり [as チンピラ]
仲村 嘉葎雄 [as 琵琶法師]
原田芳雄 [as 寿海]
中井 貴一 [as 醍醐景光]
 
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あ ら す じ    賢帝歴3048年。大地の東の果てにあるその国では数十年に及ぶ戦が続き、秩序を失った争いと荒廃だけがすべてを支配していた。そこには、戦国の世を憂う醍醐景光という武将がいた。影光は戦乱の世を治める「力」を手に入れるため、やがて生まれてくる我が子の体を48体の魔物に捧げる契りを交わす。こうして生まれた赤ん坊は体の部位が無く塊のような姿で、景光の厳命を受けた母百合によって川に流されてしまうのだった。
 20年後、男装をした姑息な盗人どろろは、ある街で左手に刀を着けた男百鬼丸に出会う。どろろは琵琶法師の語りから、彼は失った体の48箇所を取り戻すために魔物を倒していることを知り、彼の左手の刀を手に入れるために行動を共にするのだった。やがて二人は醍醐の城下町にたどり着くが、そこで食い扶持を求める百鬼丸に景光の嫡子多宝丸が声をかける。多宝丸に連れられ城を訪れた百鬼丸は、景光こそが自分を捨てた肉親だった事を知り戸惑う。景光はどろろの両親を死に追いやった張本人だったのだ・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    観る前は、妻夫木の百鬼丸には?で、それに輪をかけて柴咲コウのどろろには??だったため、あまり期待せずに劇場へ行ったのだが・・・・・そんな「?」などあっという間に吹き飛んでしまうくらい面白かった。妻夫木の表情を変えないクールな演技が冴えていて、柴咲コウのどろろを観ていると、彼女の演技の見事さについつい引き込まれてしまった。彼らを取り巻く中井貴一、原田芳雄、原田美枝子、杉本哲太らベテラン勢が役割を十分に果たしていて(土屋アンナが登場した時は、「あれ?これって『さくらん』?」などと思ってしまったが)、壮大な伝奇ファンタジー作品に仕上がっている。確かに、魔物は着ぐるみ感が露骨に現れていたり、VFXもまだまだ改良の余地があるとは言え、それは枝葉末節のことに過ぎないだろう。おそらくは、故・手塚治虫先生も草葉の陰で喜んでいらっしゃるのではないだろうか。