評 価
File No.
0456
製作年 / 公開日
2006年 / 2007年02月03日
製 作 国
中 国 / 日 本 / 香 港 / 韓 国
監 督
ジェイコブ・チャン
上 映 時 間
133分
公開時コピー
10万人の敵にたった1人で挑む。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
アンディ・ラウ
[as 革離]
アン・ソンギ
[as 巷淹中]
ワン・チーウェン
[as 梁王]
ファン・ビンビン
[as 逸悦]
ウー・チーロン
[as 子団]
チェ・シウォン
[as 梁適]
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あ ら す じ
春秋戦国時代の中国。趙と燕の国境にある粱は、趙が燕を攻めるための足がかりとして攻撃されようとしていた。10万の趙軍に対し、梁城の全住民はわずか4000人だった。
粱王
は攻撃をせずに守り抜く“非攻”を信念とする墨家に援軍を求めたが、間に合いそうもなく降伏を決断する。
墨家の
革離
がたった1人で駆けつけたのは、その直後だった。そして、早くも訪れた趙軍の先遣隊を革離は1本の矢で撤退させる。1ヶ月持ちこたえれば趙軍は撤退するはずだと説き、兵の指揮権を粱王から与えられた革離は、早速城を守る準備に取りかかる。城内の人員を総動員して、あらゆる攻撃に対する作戦を立てる革離。そんな革離に対し、趙軍の指揮官
巷淹中
は城の近くまで訪れ、革離に盤上での勝負を挑む。そして、革離を好敵手と見なした巷淹中は、実戦での再会を宣言して帰って行く。
やがて、趙軍10万による激しい攻撃は開始され、革離は墨家の秘策を次々と繰り出してこれを凌いでいくのだったが・・・・・。
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たぴおか的コメント
日本が生んだコミックを、アジアが総力をあげて映画化した歴史スペクタクル超大作。楚の王が行わせた魯班相手の模擬戦で、墨子が魯班の攻撃をことごとく撃退したという逸話から「墨守」という故事成語が生まれている。墨家とは、その墨子が興した「兼愛」「非攻」などを唱える思想集団で、実際に他国に侵攻された城の防衛に自ら参加して成果を挙げたという。この作品は「墨守」ではなく「墨攻」だから、墨家の人間がその「非攻」という「墨家十論」に背いて敵を攻め、苦悩するようなストーリーかと思ったのだが、観てみると中身はやはり「墨守」だったようだ。墨者・革離がアンディ・ラウというのはちょっとカッコ良すぎだが、その存在感に加え、城を守ることが敵を殺すことにつながるというジレンマに苦しむという細やかさを兼ね備えた演技があってこその作品だと言えるだろう。ただひとつ個人的に悲しいのは、作品に紅一点として華を与えていた逸悦(結構可愛かった)を救うことができなかったという点だ。