【File No.0480】
製作年/公開日 2006年 / 2007年03月10日 製  作  国 アメリカ/イギリス
監      督 ケヴィン・マクドナルド 上 映 時 間 125分
公開時コピー  何よりも恐ろしいのは、人間の本性
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 フォレスト・ウィッテカー [as イディ・アミン]
 ジェームズ・マカヴォイ [as ニコラス・ギャリガン]
 ケリー・ワシントン [as ケイ・アミン]
 ジリアン・アンダーソン [as サラ・メリット]
 サイモン・マクバーニー [as ストーン]
あ ら す じ  スコットランドの医学校を卒業したニコラス・ギャリガンは、アフリカのウガンダにある診療所で働く道を選んだ。時は1971年。軍事クーデターによってオボテ政権が倒れ、イギリスの支援を受けたイディ・アミンが、新ウガンダ大統領の座についた直後のことだった。軍隊のヒーローであるアミンは、国民の期待を一身に集める希望の星だ。そんな彼が、診療所の近くで演説すると聞き、興味を抱いて出かけて行くニコラス。熱弁をふるうアミンのカリスマ性にニコラスは、集まった多くの民衆と同様に強くひきつけられるのを感じる。そんなニコラスとアミンの運命がひとつに交わる出来事が、演説会の直後に起こった。
 帰りの車が牛と接触し、右手を怪我したアミンをニコラスが手当てすることとなる。傍らで苦しんで呻き声をあげる牛を、苦しまないようにと射殺したニコラスの大胆さに呆気にとられたアミンは、ニコラスがスコットランド人だと知ると、ニコラスが着ていたTシャツと自分の軍服の交換を申し出るのだった。ニコラスはアミンのこの気さくさに好印象を抱いた。そして、翌日。大臣の迎えでアミンに呼び出されたニコラスは、アミンの主治医になるよう頼まれるのだった。ニコラスは考慮の末にこの申し出を受けるのだが、それをきっかけに彼の運命はアミンという大きな渦の中に巻き込まれていくのだった・・・・・・。
たぴおか的コメント  悪名高きウガンダのアミン元大統領を演じたフォレスト・ウィッテカーが、見事アカデミー主演男優賞を獲得した作品。彼の側近を務めたスコットランド人・ニコラスの目から見たアミン像が描かれている。ただ、ニコラスという人間に共感できないし、前半の庶民のために生きるような気さくな大統領から、後半は疑心暗鬼に埋没した狂える独裁者へとアミン像が急転するのにも不自然さを感じた。見所は、やはりオスカーを獲得したフォレスト・ウィッテカーの迫真の演技に尽きるようだ。ニュースでしかアミンを知らない私にとっては、おそらくアミンという人間はこうだったのだろう、と納得できるだけの説得力を持った演技だった。