製作年/公開日
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2006年 / 2007年03月24日
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製 作 国
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日 本
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監 督
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大友 克洋
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上 映 時 間
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131分
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公開時コピー
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蟲(むし)を感じたらお知らせください。
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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オダギリ ジョー [as ギンコ]
大森 南朋 [as 虹郎]
蒼井 優 [as 淡幽]
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リリィ [as 庄屋婦人]
江角 マキコ [as ぬい]
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あ ら す じ
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100年前の日本には、精霊でも幽霊でも物の怪でもない「蟲」と呼ばれる生き物がいた。蟲は時に人間に取り憑き、不可解な現象を引き起こす。その蟲の姿が見え、人々を癒す能力を持つ者は“蟲師”と呼ばれた。そんな蟲師のひとり、子供の頃の記憶を失っていたギンコは、蟲を引き寄せる特異体質のため、果てのない旅を続けていた。
ある時ギンコは、旅先の宿で庄屋婦人から4本の異様な角を額に生やした少女を診て欲しいと依頼される。病の原因である蟲を退散させ少女を救ったギンコは、文字で蟲を封じる美しい娘淡幽の体に異変が起きたとの知らせを受け、道中で知り合った虹郎を伴って淡幽の元へと向かうのだった。
淡幽は、体が石化する原因不明の病に冒されており、彼女を助けようとしたギンコは、淡幽の力によって巻物に封じ込められていた蟲に冒されてしまう・・・・・。
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たぴおか的コメント
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この作品の一体どこをどう観れば面白いと感じられるのか、と言いたくなるほどの今年観た中では最低の作品。前日に『善き人のためのソナタ』を観た時と体調は変わらなかったのに、『善き人〜』では最後までスクリーンに惹き付けられたのに反して、この作品では途中で何度か意識が遠のいてしまった。大友監督の実写版「初」監督作品という点にそもそも不安があったうえに、オダギリジョーはお世辞にも演技が上手いとは思えず好きな俳優ではないし、私にとっての見所は蒼井優だけ。人間描写が極めて浅く表層だけで、ギンコが何に悩み苦しみ、何のために旅を続けているのかという根本的な部分がぼやけていて、彼を取り巻く人物と彼との人間関係もよくわからない。さらに、それぞれのシーンが脈絡なくまるでパッチワークのようなツギハギ感がある。観る前からある程度のリスクは覚悟していたのだが、映画の日ということで1,000円で観たにもかかわらず、久しぶりに金返せモードに突入させてくれた。ハッキリ言って、この作品を観るのは金と時間の無駄遣い以外の何物でもない。自信を持って「観るだけ損だ」と周囲の人間に忠告できる作品だ。
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