【File No.0488】
製作年/公開日
2007年 / 2007年03月24日
製 作 国
日 本
監 督
長尾 直樹
上 映 時 間
112分
公開時コピー
しあわせがじんわりと体中にしみわたる
最初に観たメディア
Theater
Television
Video
キ ャ ス ト
役所 広司
[as 涌井悟]
堀北 真希
[as 涌井みつこ]
森下 愛子
[as 滝本早苗]
手塚 理美
[as 涌井良子]
岸部 一徳
[as 白井順三]
きたろう
[as 犬塚幸吉]
田中 直樹
[as 向井守]
小林 裕吉
[as 滝本真一]
鈴木 京香
[as ユリ]
あ ら す じ
父
悟
、母
良子
、娘
みつこ
の涌井家の3人家族。母が闘病の末に亡くなった日、仕事一筋だった石彫り職人の父が突然姿を消してしまう。そして半年後、父はある女性の屋敷で見つかった。その女性とは、アルゼンチン帰りで昔はタンゴやスペイン語を教えていたが、今はちょっと頭がおかしくなり怪しい呪文を唱えていると噂される“アルゼンチンババア”こと
ユリ
だった。
みつこは父を取り戻そうとアルゼンチンババアの屋敷に乗り込むが、父にとりつく島もなく追い返されてしまう。みつこを不憫に思った叔母の
早苗
は、父に正気を取り戻させようと母の墓を彫るための御影石を屋敷に置いておくが、それすら全く効果がなかった。ところが、そんなある日ユリが苦痛に倒れ病院へ運び込まれる。彼女の体には新しい命が宿っていたのだ。子供を産み育てると決意したユリは、父に家に帰りまずはみつこの父親になるようにキッパリと言い渡すのだった。
母の死を受け入れられずに苦しんでいた父は、その日から家に帰り、ひたすら母の墓石を彫り始めるのだが・・・・・。
たぴおか的コメント
う〜ん、惜しい・・・・・。よしもとばなな氏の原作は読んでいないが、出来上がった作品自体は面白いと思ったし、キャスティングが違ったらもっと印象も変わっていたのではないだろうか。まず、爽やかな存在感を持ち健気なみつこ役の堀北真希ちゃんは可愛くて文句なしに合格。役所広司はその抜群の演技力にはもちろん文句の付けようがないのだが、どうしても役所広司=強い男というイメージが先入観となって邪魔をしてしまう。そして、さらに惜しまれるのはユリ役が鈴木京香という点だ。それは決して鈴木京香が悪いワケではなく、彼女は頑張っているのだが如何せん“ババア”と呼ばれるには若過ぎるし、周囲から気味悪がられるには美し過ぎるのだ。美しいという点は解消されないとはいえ、包容力や貫禄という点ではたとえば松坂慶子がユリを演じたらどうなっていたか?タンゴを踊るのも得意なはずだし(笑)。