【File No.0490】
製作年/公開日 2006年 / 2007年03月17日 製  作  国 アメリカ
監      督 ゲイリー・レノン 上 映 時 間 96分
公開時コピー  女の武器は45口径(ポイント45)より危険。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 ミラ・ジョヴォヴィッチ [as キャット]
 アンガス・マクファーデン [as アル]
 スティーヴン・ドーフ [as ライリー]
 アイシャ・タイラー [as リズ]
 サラ・ストレンジ [as ヴィック]
あ ら す じ  NYの吹き溜まり“ヘルズキッチン”で、キャットは暴力を生業とし暴力でしか愛を表現できない危険な男アルと暮らしていた。2人は拳銃を密売し、故買屋としてさまざまな盗品をさばきながら食い扶ちを稼いでいた。
 キャットは商売の間口を広げようと、アルに内緒で新たな顧客に銃をさばく。しかし、それに気づいたアルはその客を痛めつけたばかりか、キャットにまで殴る・蹴るの暴力をふるう。アルを愛してはいるが、彼と別れた方が良いかもしれない・・・という疑念がキャットの中に湧き起こっていく。
 アルのキャットへの酷い仕打ちを見るに見かねて、キャットを密かに愛しているレズビアンのヴィックとアルの親友でキャットに心を寄せるライリーは警察に通報する。そして、キャット同じく夫からされた過去を持つソーシャルワーカーのリズも、友人たちと同様にアルを告発するようキャットに忠告する。キャットに対して親身で接するリズは、やがてキャットの性的な魅力に引き込まれていく。
 ベッドでアルの傍らに横になりながら、キャットの脳裏にある計画が浮かぶ。彼女がアルをアパートの外に連れ出している間に、覆面をした人物がアルの名前で登録されていた銃と彼のトレードマークのジャケットを盗んだ。そしてその夜、その銃で界隈のチンピラの一人が射殺された・・・・・。
たぴおか的コメント  東宝系のシネコンのみでの公開のために、公開日直前までこの作品の存在すら知らず、主演がミラ嬢とわかって急遽劇場へ行くことになった作品。コピーにある通り、ポイント45とはアルのトレードマークである45口径のことだ。そして、その45口径を逆手にとって、ミラ嬢扮するキャットがアルに対して頭脳戦でトラップを仕掛けるというストーリーだ。このところ『バイオハザード』や『ウルトラヴァイオレット』とアクションづいていたミラ嬢が、情夫に対する愛情と憎しみという相反する感情に揺れるという複雑なキャラクターを演じている。力ではとうてい敵わないアルに対して、頭では数段上のキャットがアルに対して罠を仕掛ける。そして、彼女にとっては周囲の友人ですら目的を達するための道具でしかない、そういう割り切り方ができるのはすべて計算尽くで行動できる女性ならではではないだろうか。それにしても、作品中"fuck"あるいは"fuckin'"という単語が何度叫ばれたか。舞台がスラム街とはいえ、これほど"fuck"や"fuckin'"を連発する作品には未だにお目にかかったことがない。