【File No.0493】
製作年/公開日 2006年 / 2007年03月17日 製  作  国 日  本
監      督 白石 晃士 上 映 時 間 90分
公開時コピー  あなたは、真実を何も知らない・・・
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 佐藤 江梨子 [as 山下京子]
 加藤 晴彦 [as 松崎昇]
 水野 美紀 [as 松崎タエコ]
 川合 千春 [as 佐々木真弓]
 桑名 里瑛 [as 佐々木美佳]
 松澤 一之 [as 田村秀雄]
 坂上 香織 [as 田村里織]
 滝沢 涼子 [as 吉田和子]
 柳 ユーレイ [as 久保刑事]
あ ら す じ  27年前、子供たちを震え上がらせた口裂け女の噂。かつて口裂け女の噂が発生した静川町で、今再び噂が広まりつつあった。ある日、噂を確かめようと公園で口裂け女の出現を待ち構えていた少年が、何者かに連れ去られてしまった。「口裂け女が現れた!」と町の人々は怯え、小学校は集団下校をし、保護者が迎えに来るという措置をとった。静川町の小学校教諭京子は、自分の受け持つクラスの生徒美佳を自宅近くまで送るが、母親の姿を見ると、美佳は逃げ出してしまう。美佳を追った京子は、コートを着てマスクを着け、右手には大きなハサミを持った口裂け女に遭遇するのだった。
 目の前で生徒を誘拐された京子は、同僚の教師松崎から口裂け女について執拗に尋ねられる。それを怪訝に思った京子に、松崎は1枚の写真を見せる。その写真の女性は、京子が見た口裂け女によく似ていた。写真の女性は誰なのか、問い詰める京子に根負けした松崎は、写真の女性は30年前の自分の母親だと答えるのだった・・・・・。
たぴおか的コメント  ハリウッドだけじゃなく、邦画ももうネタ切れか?と思わずにはいられない、今更ながらの『口裂け女』。1979年に日本中を席巻した口裂け女の噂は、今でもハッキリと覚えている。子供に「ワタシ、キレイ?」と尋ね、「これでも?」とマスクをはずすと口が耳まで裂けていたという誰もが知る有名な話だが、今の20代以下の世代には知る者はいないのではないか。そんな過去の遺物をスクリーンに登場させるため、ストーリーにもずいぶん無理がある気がするが、決まり文句の「ワタシ、キレイ?」が実は「私を、斬れ」だったというのは、なかなか画期的な着想だ。出演者の中では最もビッグネームな水野美紀が主役ではないことから、まさか彼女が口裂け女役?とその点だけには興味津々で劇場へ行ったのだが、見事に予想的中。それにしても、よくもまぁあんな役柄を引き受けたものだ。1,000円で観られる映画の日だからこそ観た作品で、そうでなければ絶対に劇場へは行っていなかっただろう。結局、口裂け女の口が裂けた理由の説明はされているが、なぜ子供を誘拐するのか、そして、なぜある子は殺したりある子は口をハサミで裂いたりと扱いが違うのか、そこまではとても辻褄を合わせる余裕はなかったと見える(笑)。