評     価  

 
       
File No. 0499  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2007年03月31日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   岩田 ユキ  
       
上 映 時 間   115分  
       
公開時コピー    
すべてが、きらめいていた。
誰しもが通り過ぎてきた、甘くて痛いあの時間
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   榮倉 奈々 [as 秋元加代子]
谷村 美月 [as 白田恵]
柄本 佑 [as 佐々木富蔵]
石田 法嗣 [as 西巧]
林 直次郎 [as 辻本一也]
浜崎 貴司 [as 丹波先生]
石井 正則 [as 金子晋平]
中村 麻美 [as 咲子先生]
山田 辰夫 [as 加代子の父]
伊藤 さやか [as 加代子の母]
織本 順吉 [as 金子商店主人]
大地 康雄 [as 恵の父]
 
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あ ら す じ    栃木のとある学校に通う秋元加代子白田恵は、卒業を控えた高校3年生。加代子は成績優秀で、東京の大学への進学を心に決めていた。そんな加代子を見つめる、野球部の佐々木西。西は中学から加代子と同じ学校だったが、彼女への思いを素直に態度にできない。そして、西と対照的な佐々木はストレートに思いを加代子に告白し、加代子はこれを受けて2人はつきあい始める。
 クラスの仲間とは常に距離を置く恵は、音楽ライターになるのが夢だった。そんな彼女はある日、自分と同じように音楽を感じる辻本と音楽談義を交わしたのをきっかけに、急激に辻本への気持ちが膨らんでいく。そして、そんな恵は辻本に、学園祭で自分のバンドが披露する曲に詩を書いて欲しいと頼まれる。ところが、辻本には彼女がいて、恵を友達としか思っていないことを知って、恵はショックを受ける。そんな時、自然に口ずさんだ歌詞。恵はその歌詞を紙に書いて、こっそりと辻本の机に入れておくのだった。
 学園祭当日。辻本達のバンドは最後の1曲だけ辻本のボーカルで演奏する。彼が歌った歌詞、それは恵が作った詞で、その歌は恵はもちろん、加代子の心にも強く響いた・・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    たぴおか的に今年注目する若手のうちの2人の競演とあって、公開前にあまりにも期待し過ぎたのが良くなかった。榮倉奈々は相変わらず笑顔が可愛くてそれだけで人を惹き付ける魅力があるのだが、微妙な感情の揺れを表現するような細やかな演技力となると、残念ながら初心者の域を出ないと痛感した。彼女単独であればそれほど演技力不足も気にならなかっただろうが、もう一人の主役・谷村美月が実にいい演技をするために、余計目立ってしまった。榮倉奈々より3つ下で16歳の谷村美月、女優としてのキャリアが上なのは確かだが、キャリアだけでは身につかない天性の素質が感じられ、これからがますます楽しみだ。それに引き替え、男性陣の不甲斐なさといったら・・・・・柄本佑は、辛くても嬉しくてもいつも変わらないニヤけたような表情は、まるで『Vフォー・ヴェンデッタ』のVの仮面のようで、役者としての魅力の欠片も感じられない。演技は下手ながらも、不思議な雰囲気を醸し出す林直次郎の方がはるかにマシだ。