製作年/公開日
|
2006年 / 2007年04月07日
|
製 作 国
|
アメリカ
|
|
監 督
|
スティーヴン・ザイリアン
|
上 映 時 間
|
128分
|
公開時コピー
|
善は、悪からも生まれる。
|
最初に観たメディア
|
|
キ ャ ス ト
|
ショーン・ペン [as ウィリー・スターク]
ジュード・ロウ [as ジャック・バーデン]
アンソニー・ホプキンス [as アーウィン判事]
|
ケイト・ウィンスレット [as アン・スタントン]
マーク・ラファロ [as アダム・スタントン]
ジェームズ・ガンドルフィーニ [as タイニー・ダフィ]
|
|
あ ら す じ
|
1949年。新聞記者のジャックは、ルイジアナ州のメーソンで郡の出納係ウィリー・スタークと出会う。実直なウィリーは、小学校建設の入札で行われた不正を訴えたため、辞職に追い込まれていた。しかし、その小学校で事故が発生し、工事に欠陥があったことが発覚する。ジャックがこれを記事にしたことで一躍ウィリーの名が轟き渡ったため、州の役人タイニーは対立候補の票表を割るための当て馬として、ウィリーを煽て上げて次の州知事候補に祭り上げるのだった。
選挙活動は始まった。与えられた原稿通りの演説をするウィリーに、人々は次第に関心を失っていく。焦るウィリーにジャックは、彼が票を割るために利用されていることを打ち明ける。意を決したウィリーは、タイニーから与えられた原稿を破り捨て、自分は貧しい人々の代表として富裕層と戦うと熱弁する。この言葉は人々の心に響き、ウィリーは選挙で記録的な勝利を収めて州知事となるのだった。そして、ジャックはウィリーの対立候補を推していた会社を辞め、ウィリーの片腕となって働く決意をするのだが・・・・・。
|
たぴおか的コメント
|
1949年の同名タイトルを再映画化した作品。ショーン・ペンの狂気を帯びていくかのような熱演は、観ている観客までがウィリーのカリスマ性に引き込まれそうな錯覚を覚えるようで見事としか言いようがない。そして、彼を取り巻く複雑な人間関係が緻密に織り込まれて、一枚の見事な織物となったような、そんな完成度の高い作品だ。ただ、一人の誠実な男が権力という麻薬に犯され、知らず知らずに悪へと身を堕としてしまうというが、その変貌ぶりの描き込みが足りないため、今ひとつウィリーが「悪」へと転じたことの説得力に欠けるように思えるのは残念。そして、ウィリーに翻弄される元恋人を演じるのが、『ホリデイ』に続き共演となったジュード・ロウとケイト・ウィンスレット。アンを演じる女優は確かにケイト・ウィンスレットによく似ていたが、ケイトはあんなにスリムじゃないし一体誰なんだろう?と興味津々でエンドクレジットを観たら、ケイトその人だったのには驚いた。
|