評　　　　 価 　

　
　 　 　 　
File No. 0510 　
　 　 　 　
製作年 ／ 公開日 　 2006年 ／ 2007年04月21日 　
　 　 　 　
製　　作　　国 　 オーストラリア 　
　 　 　 　
監　　　　　 督 　 ムラーリ・K・タルリ 　
　 　 　 　
上　映　時　間 　 99分 　
　 　 　 　
公開時コピー 　
2時37分
そのとき孤独が世界を満たす。
　　　　
それぞれに深い闇を抱える10代たち
自ら命を絶つのはだれなのか？
　

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最初に観たメディア 　
Theater Television Video
　
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キ　ャ　ス　ト 　 テリーサ・パーマー ［as メロディ］
クランク・スウィート ［as マーカス］
サム・ハリス ［as ルーク］
チャールズ・ベアード ［as スティーヴン］
ジョエル・マッケンジー ［as ショーン］
マルニ・スパイレイン ［as サラ］
クレメンティーヌ・メラー ［as ケリー］
サラ・ハドソン ［as ジュールズ］
ゲイリー・スウィート ［as Mr.ダーシー］
エイミー・シャペル ［as レイシー］
ザビエル・サミュエル ［as テオ］
クリス・オルヴァー ［as トム］ 		　
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あ　ら　す　じ 　 　ピアノが得意で成績優秀なマーカスは、一流弁護士である父を目指し、親からの期待をプレッシャーに感じていた。そして、自分が原因であるにもかかわわらず、ある出来事を理由に妹にあたりちらすようになる。その妹メロディは、動物と子供が好きな心優しい少女だったが、やりたいことを親から禁じられてしまい、そのことが原因で親から疎まれていると感じていた。さらに、マーカスから乱暴され妊娠してしまい、絶望に暮れていた。
　イギリスから移住してきたスティーヴンは片脚が悪く、尿道が2つあって自分でも意識しないうちに失禁してしまうことから、級友からのいじめの対象となっていた。長髪でゲイのショーンは、学校では周囲からからかわれ家では両親からさえ見捨てられてしまっており、その苦しさから逃れるためにマリファナを常習していた。
　スポーツマンのルークは、“学校は弱肉強食のジャングルだ”とうそぶき、スティーヴンやショーンをいじめていたが、実は彼もショーンと同じゲイであることを隠していた。ルークにぞっこんのサラはいつもお洒落にに余念がなく、卒業したら結婚することを夢見ていた。
　午後2時37分、悲劇は起きる。果たして、自ら命を絶とうとしたのは誰で、その理由は何だったのか・・・・・。 		　
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たぴおか的コメント 　 　この作品が初監督となるムラーリ・Ｋ・タルリ監督が、自らの自殺未遂の体験をもとに、弱冠19歳の時から2年がかりで制作した作品。それぞれに誰に相談することもできない悩みを抱えた高校生の男女、彼らは決して特殊な状況におかれていたわけではなく、世界中のどこにでもいる普通の高校生だ。彼らの中の一人が午後2時37分に自殺するまでの1日が、それぞれの視点から鋭くリアルに描写されている。
　そして、いきなり自殺のシーンからスタートするのだが、誰が自殺したのかは最後までわからず、おそらくは観る者によって誰が自殺したと想像するかは異なってくるだろう。それだけ、彼らティーンエイジャーはギリギリのところで生きているということなのだ。カンヌ映画祭で注目を浴びたというのも納得できるが、一方では決して万人向けの作品でないことも確かだ。