評     価  

 
       
File No. 0517  
       
製作年 / 公開日   2006年 / 2007年05月12日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   北村 龍平  
       
上 映 時 間   158分  
       
公開時コピー   愛のために、死んでみろ。  

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   武田 真治 [as サイ]
NoraA [as シーラ]
船越 栄一郎 [as クロガネ]
大友 康平 [as 十文字]
六平 政直 [as 刑事アグリマサオ]
寺島 進 [as 刑事ゴン]
池内 博之 [as 刑事ホシ]
IZAM [as ガモウ]
川村 カオリ [as カオリン]
小沢 仁志
インリン・オブ・ジョイトイ [as シスター]
森本 レオ [as 拷問マスター]
吉村 由美
大森 南朋
八木 小織
渡辺 裕之
森 洋子
川合 千春
チャック・ウィルソン
深浦 加奈子
杉本 彩 [as ユマ]
KAN [as 医者]
吉岡 美穂 [as 静江]
泉谷 しげる [as ジンノ大親分]
竹内 力 [as コウちゃん]
 
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あ ら す じ    サイシーラと出会い、2人は恋に落ちた。そして、その3日後に彼女は姿を消す。サイがシーラと再会したのはそれから342日後、それがサイトシーラの物語の始まりだった。
 再会したシーラは、サイに人生のターニング・ポイントとなる日“クリサリス・デイ”を一緒に過ごして欲しいと言う。そんなシーラは、実はヤクザの黒金会組長クロガネの愛人で、組の金3億を持ち逃げしていたのだ。そして、シーラを追う組の若頭十文字らにサイとシーラは捕らえられてしまう。しかし、サイは拷問から逃れ、クロガネの股間を銃で撃ち抜いてシーラと共に逃げ出すのだった。
 激怒したクロガネは、組員、殺し屋軍団、悪徳刑事らを総動員してサイとシーラを追わせる。誰もがサイとシーラを追って戦い、そして死んでいく。そんな中をフルスロットルで駆け抜ける、これはサイとシーラの物語。
 
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たぴおか的コメント    いや〜凄い作品だ。尺の長さ、豪華なキャスト、内容のハチャメチャさ、キャラクターのハイテンションなキレッぷりと、すべてにおいてとにかく「凄い」としか形容のしようがない。武田真治の鍛え抜かれた見事な筋肉美は凄く、シーラを演じるNorAの映画初出演とは思えない演技も凄い。船越栄一郎が2時間ドラマのイメージを完膚無きまでに粉砕するかのようなブチキレたヤクザの親分を演じているのを筆頭に、ナゼかボウリングが好きなヤクザの若頭の大友、頭が割れて脳が見えているのに元気な六平、自分の利益のためには先輩刑事であろうと迷わず撃ち殺す極悪刑事の寺島、カップルと見れば無差別にハチの巣状態に射殺する殺し屋軍団のリーダーIZAMと、いちいち挙げていては書ききれないほど異常なキャラクターのオンパレードなのはさらに凄い。その徹底した異常さが妙にコミカルで、血しぶきが飛び散るバイオレンスの連続にもかかわらず笑えるのだ。2時間半を超える長尺の作品を観たのは、一体いつ以来か忘れてしまったが、そんな久しぶりの長尺にもかかわらず、全く退屈することなくスクリーンから目を離すことができない、そんな摩訶不思議な作品だ。ストーリー的には『鮫肌男と桃尻女』に通じる者があるが、異様なまでのハイテンションはこちらの作品の方がはるかに上手だ。