製作年/公開日
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2007年 / 2007年06月02日
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製 作 国
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日 本
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監 督
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松本 人志
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上 映 時 間
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113分
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公開時コピー
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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松本 人志 [as 大佐藤大(だいさとうまさる)]
UA
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竹内 力
神木 隆之介
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海原はるか
板尾 創路
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あ ら す じ
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あらすじ?んなもんありません。
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たぴおか的コメント
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これはもう、史上稀に見る愚作と言っていい。松本人志という男、創作の才能はあると思っていたのだが・・・・・この作品を観て感じたのは、創作あるいは監督の才能云々以前の問題で、映画監督という仕事、ひいてはできあがった作品を見せられる観客をナメ切っているのではないか思いたくなる不遜さや傲慢さだ。正直言って、こんな作品が日本人監督の作品としてカンヌで公開されたかと思うと、日本人として恥ずかしいことこの上ない。カンヌでは賛否両論と報じられていたが、それはあまりに身贔屓な報道で、辛口の評価すらまだまだ手ぬるい。公開までに内容を一切明かさなかったのも当然、なぜなら内容がないからだ。バカバカしいなら徹底して観客を笑わせるくらいのサービスがあっていいものだが、上映が始まって終わるまで劇場は静まりかえったまま。笑えるシーンすら皆無なのだ。そして、上映が終わった後に聞かれた失笑や苦笑、それらがすべてを物語っている気がする。
少なくとも、観客がお金を払って観てくれる、という意識が松本にはないらしく、それどころか「見せてやっている」といった奢りすら感じられる。重要なのは、監督としての才能の有無や技術巧拙ではない、人として当然持つべき「真面目」「真摯」「謙虚」といった態度すべてが著しく欠如している点だ。知人からは、「劇場では観ないだろうと言っていたのに結局観に行くのか?」と尋ねられて「けなすにしても観てみないとわからないから」と答えた私だったが、まさにその言葉通りの結果となったわけだ。無料はおろか、時給をもらったとしても、二度と観たくない作品だ。以前に同じ「論外」の評価をした『マイドク』にしても、この作品と比べればまだマシかもしれない。
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