File No.0530
製作年/公開日 2007年 / 2007年05月26日 製  作  国 日  本
監      督 平山 秀幸 上 映 時 間 109分
公開時コピー  みんな、何とかしたいと思ってる   このままじゃ、だめだから
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 国分 太一 [as 今昔亭三つ葉]
 香里奈 [as 十河五月]
 森永 悠希 [as 村林優]
 松重 豊 [as 湯河原太一]
 八千草 香 [as 外山春子]
 伊東 四朗 [as 今昔亭小三文]
あ ら す じ  東京の下町。古典落語が人一倍好きだが、腕は思うように上がらずにいつまでたっても真打ちになれない二つ目の落語家今昔亭三つ葉は、ひょんなことから落語教室を開くことになる。生徒は、美人だが無愛想で口の悪い十河五月、口は達者だが関西弁のためクラスになじめない少年村林優、そして、毒舌で面相はいかついがあがり症で解説ができない元野球選手の湯河原。3人は言い争ってばかりで、少しも上達しない。そんな彼らを教える三つ葉も、密かに想いを寄せていた女性が結婚することを知り、またひとつつまずいてしまう。
 落語は上達しない、教室はうまくいかない、女性にはフラれてどん底の三つ葉を救ったのは、師匠今昔亭小三文の十八番「火焔太鼓」に挑戦することを決意する。一方、村林がクラスのいじめっ子と野球対決をすることとなり、湯河原から指導を受けて臨むが負けてしまう。悔しがる村林に、いじめっ子を落語で笑わせてやれ、と三つ葉は提案する。村林は「饅頭こわい」を覚えた十河とで、三つ葉の実家で発表会を開くことになるが・・・・・。
たぴおか的コメント  ラストではラブストーリー的な色づけもあるものの、基本的には下町を舞台とした人情や人と人との心の触れ合い、不器用な人間たちがお互いぶつかりながら新しい自分を模索する様を描いた、非常に後味が爽やかな佳作だ。国分太一の演技については、誰を演じても同じという意見を耳にするが、それは彼だけではなくジャニーズ全般に言えることだろう。この作品では落語家という決して簡単ではない役柄を熱演していて、及第点を与えてもいいレベルだと思う。もっとも、彼の後ろに伊東四朗の存在感というバックアップがあってこそなのだが。香里奈のおそらくは原作のイメージ通りではないかと思える、無愛想な演技がスパイスの役割を果たしていて、無愛想なだけに時折見せる笑顔が余計に魅力的に見える。そして、何よりも驚いたのは村林を演じた森永悠希君だ。教室のシーンでは完全に他の3人を喰ってしまう大物ぶりで、天才子役と言われる神木隆之介をも凌ぐ将来性がを感じられ、これからが楽しみだ。