評 価
File No.
0531
製作年 / 公開日
2006年 / 2007年06月09日
製 作 国
アメリカ
監 督
クリストファー・ノーラン
上 映 時 間
130分
公開時コピー
運命さえトリック
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ヒュー・ジャックマン
[as ロバート・アンジャー]
クリスチャン・ベイル
[as アルフレッド・ボーデン]
スカーレット・ヨハンソン
[as オリヴィア]
マイケル・ケイン
[as カッター]
デヴィッド・ボウイ
[as ニコラ・テスラ]
パイパー・ペラーボ
[as ジュリア・マッカロー]
アンディ・サーキス
[as アレー]
レベッカ・ホール
[as サラ]
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あ ら す じ
19世紀末のロンドン。華麗かつ洗練されたパフォーマンスで魅せる“グレート・ダントン”こと
ロバート・アンジャー
と、天才的なイマジネーション溢れるトリックメイカー“THE プロフェッサー”こと
アルフレッド・ボーデン
。このライバル関係にある2人のマジシャンは、互いを尊敬しながらイリュージョンの腕を競い合っていた。だがそんなある日、アンジャーの妻が脱出マジックに失敗して命を落としてしまう。事故の原因はボーデンが両手を縛ったロープが解けなかったためで、そのことからアンジャーはボーデンへの復讐に執着していく。一方のボーデンは、
サラ
と出会い幸せな家庭を築く。アンジャーも、美しく優秀なアシスタントの
オリヴィア
と出会い、その華麗なステージは一層の評判を獲得していく。 そんな中ボーデンは、新しいマジック「瞬間移動」を披露し、絶大なる人気を獲得する。これに対抗意識を募らせたアンジャーは、遙かコロラドの発明家
ニコラ・テスラ
を尋ね、テスラからある装置を入手する。その装置を使い、アンジャーはついにボーデンの瞬間移動を上回る超魔術を成功させるのだったが・・・・・。
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たぴおか的コメント
一度観ただけでは釈然としない箇所があったため、再度劇場へ行って評価が変わった。そして、ストーリーと結末を知っているだけに、それぞれのシーンが持つ意味が理解でき、目の前の霧が晴れたような、今まで苦しんでいた知恵の輪が外れたような、そんな感覚を覚えた。アンジャーとボーデンのトリックの競い合いもさることながら、作品全体にもマジックさながらの大きなトリックが仕掛けてある。実は、結末はある程度の予想がついてしまうのだが、結末を知ってもう一度観てみると、細部にわたって実に緻密に作られていることに気づき、隅々まで計算し尽くされた構成には舌を巻く。マジックには“PLEDGE”、“TURN”、“PRESTIGE”の3つのステップがあると冒頭とラストで二度説明がある通り、“TURN”でマジシャンが消えただけでは拍手にはまだ早い、“PRESTIGE”でさらに驚くべきトリックでマジシャンが現れて初めてマジックは完成する、そのセオリーを忠実にアンジャーとボーデンは実行して見せてくれる。ボーデンのトリックを暴くキーとなるサラのセリフは注意して聞くべし。