評     価  

 
       
File No. 0536  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2007年06月16日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   藤田 明二  
       
上 映 時 間   110分  
       
公開時コピー  
ニューヨーク
これが最後の恋。
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   田村 正和 [as 阿川明]
伊東 美咲 [as 上原結]
森迫 永依 [as 阿川佐和]
片岡 鶴太郎 [as 朝倉大吾]
ユンソナ [as 李玲]
高島 礼子 [as 阿川友美]
 
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あ ら す じ    ニューヨークでサックスプレイヤーとして活躍していた阿川明は、妻友美の死を自分の責任だと責め、ジャズから引退して友人朝倉の経営する旅行会社に勤務しながら、娘の佐和と暮らしていた。ある日明は、ゴミの出し方で清掃局の若い女性に注意される。それが、上原結との出会いだった。
 明と結は共に仕事でニューヨークへ行くこととなり、機内で偶然に再会する。婚約者から別れを告げられた結を明が優しく包み込み、結は次第に明に惹かれていく。一方の明も、結の気持ちに気づきながら、自分は過去に生きる人間、結は未来に生きる人間だと、自分に言い聞かせるように結に話すのだった。
 しかし、明の頑なな心も、結の前向きな明るさと健気さの前に、次第に解きほぐされていく。やがて、明は失っていたジャズへの情熱を取り戻していき、ついには復帰を決める。佐和との2人だけの生活に結も加わり、穏やかな幸せを感じていた明だったが、それも束の間、過酷な宣告を受ける。明は妻友美の命を奪ったのと同じスキルス性癌に冒されており、余命はあと3か月だと医者から告げられるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    久しぶりの大人のラブストーリーなのだが・・・・・劇場の客の年齢層が異様に高く、周囲は若く見積もっても50代後半から、上は70代とおぼしき人ばかりなのには驚いた。しかも、私の斜め前に陣取った老夫婦、爺さんの方が上映の最中奥さんにのべつ幕なしにしゃべりかける、しかも小声ではなく堂々と大声で。いくらお年寄りをいたわらなければならないとは言っても、マナーに反しても許されることにはならないだろう。それはともかく、田村正和は14年ぶりのスクリーン復帰らしいが、私にはどうしても古畑人三郎に見えてしまう。確かに言葉遣いは違うのだが、しゃべり方や物腰は古畑なのだ。そして、一方の伊東美咲もまた、誰を演じても伊東美咲でしかないんだなぁ。子役の森迫永依ちゃんの演技の方がはるかに光っていた気がする。主役の阿川明は、鶴太郎扮する朝倉との会話の中で、自らを団塊の世代と言っているが、ということは60〜62歳だろうが、それにしては子供の佐和ちゃんはまだ小学生とは、親子でも歳が離れ過ぎているのには違和感を感じる。むしろ、伊東美咲扮する結の方が娘としてはふさわしい年齢だろう。