製作年/公開日
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2006年 / 2007年06月30日
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製 作 国
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スペイン
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監 督
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ペドロ・アルモドバル
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上 映 時 間
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120分
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公開時コピー
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女たち、流した血から、花咲かす。
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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ペネロペ・クルス [as ライムンダ]
カルメン・マウラ [as イレネ]
ロラ・ドゥエニャス [as ソーレ]
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ブランカ・ポルティージョ [as アグスティナ]
ヨアンナ・コボ [as パウラ]
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あ ら す じ
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失業中の夫と15歳の一人娘パウラのために働きながら、明るくたくましく生きるライムンダは、10代の頃に確執のあった母がそのまま父と一緒に火事で亡くなってしまうという苦い過去を背負っていた。そんなある日、夫がパウラに関係を迫り、抵抗したパウラに刺し殺されてしまう。ライムンダは愛娘を守りたい一心で、事件の隠蔽を図る。そのさなか、今度は故郷ラ・マンチャに住む伯母の急死の報せが入る。姉のソーレが葬儀へ駆けつけたところ、彼女はそこで死んだはずの母イレネの姿を見掛けたという奇妙な噂を耳にするのだった。
葬儀を終えて家に着いたソーレは、車のトランクに母イレネを見つけて驚く。突然の再会ではあったが、ソーレは母と一緒に暮らし始める。ライムンダには母が生きていたことを隠したままで・・・・・。
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たぴおか的コメント
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トム・クルーズの恋人としての名ばかりが先行していたペネロペ・クルスだったために、今までは冷静に女優としての評価が出来なかったのだが、この作品が彼女を見直す機会を提供してくれた。もともとルックスは悪くないと思っていたペネロペだが、この作品ではその美しさが際だっていて、顔の小ささと見事なプロポーションは特筆すべきだ。もちろん外見だけではない。複雑な状況から母親と断絶せざるを得ず、娘と2人で健気に生きる強い母親でありながら、一方ではひとり重荷を抱えて耐えきれなくなった時、思わず再会した母親にすがるか弱い女性としての一面も持つ、そんなライムンダという魅力的な女性を見事に作り上げている。そして、彼女の歌うタンゴの名曲“VOLVER”が素晴らしく、観る者の胸に響いてくる。サスペンスタッチで描かれているかと思えばコミカルな面もあり、それでいてハートフルな構成はなかなか凝った作りになっていて、ラストの余韻を残すような終わり方も悪くない。
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