製作年/公開日
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2007年 / 2007年06月23日
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製 作 国
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日 本
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監 督
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河瀬 直美
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上 映 時 間
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97分
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公開時コピー
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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うだ しげき [as しげき]
尾野 真千子 [as 真千子]
渡辺 真起子 [as 和歌子]
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ますだ かなこ [as 真子]
斉藤 陽一郎 [as 真千子の夫]
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あ ら す じ
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奈良県東部の山間地で、軽度の認知症を患った人たちが看護士と共同生活を送っていた。その中の一人しげきは、33年前に妻真子が亡くなってから、亡き妻の想い出と共に静かな日々を過ごしていた。そのグループホームへ新しく介護福祉士としてやってきた真千子もまた、心を閉ざして生きていた。子どもを亡くしたことがきっかけで、夫との別れを余儀なくされたのだ。つらい思いを抱えながらも、真千子は毎日を懸命に生きようとしていた。
ある日、亡き妻の思い出の詰まったリュックサックを、そうとはしらず何気なく手にとった真千子を、しげきは突き飛ばしてしまう。自信を失う真千子を、主任の和歌子は静かに見守りそっと励ます。次第に、真千子は自分の生き方を取り戻し始める。そして毎日の生活の中で、やがてしげきと真千子は心打ち解けあっていくのだった。
そして、真千子はしげきに付き添って彼の妻の墓参りに行くことになる。ところが、途中で真千子が運転する車が脱輪してしまう。しげきを車から出ないように言い聞かせて助けを呼びに行った真千子だったが、彼女が車に戻った時、しげきの姿は消えてしまっていた・・・・・。
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たぴおか的コメント
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河瀬監督のインタビューを観ていて感じていたのが、「この人、人間的にあまりに未成熟で中身がないのでは?」という疑問だったが、作品を観てそれが「当たらずとも遠からず」であったことを確信した。人間に対する深い洞察力もないために人間を描き切れていない、従って主人公二人の心の動きなど観る者は感じ取れない。人間をわかっていない監督が、ただ単に思わせぶりな作品を作ったらたまたまカンヌで受賞した。そして、あたかも自分が優れた監督であるかのように錯覚してしまった。そう邪推されたとしても仕方ない出来だ。日本の鬱蒼と生い茂った森というシチュエーションが、カンヌでは予想外に神秘的な効果をもたらして欧米人から迎合されただけのことではないだろうか。
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