File No.0547
製作年/公開日 2004年 / 2007年06月30日 製  作  国 フランス / イタリア / スイス
監      督 ロベルト・アンド 上 映 時 間 109分
公開時コピー  愛するほどに、欺かれる。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 アナ・ムグラリス [as ミラ]
 ダニエル・オートゥイユ [as ダニエル]
 グレタ・スカッキ [as ニコレット]
 ミシェル・ロンズデール [as デヴィッド・ギンズバーグ]
 マグダレナ・ミェルツァシュ [as エヴァ]
 ジョルジョ・ルパーノ [as ファブリッツィオ]
あ ら す じ  小説家のダニエルは、セルジュ・ノヴァクというペンネームで書いた小説が世界中でベストセラーを記録する人気作家だったが、編集者のデビッド・ギンズバーグを表の代理人としてその素性をひた隠しにしていた。ある時、妻ニコレットの連れ子で義理の息子ファブリッツィオの結婚式に向かう船上で、ミラという美しい女性に出会う。一瞬にしてミラに心を奪われたダニエルは、彼女に誘われるまま一夜を共にする。ところが、翌朝の結婚式で、ダニエルは息子の結婚相手を見て息をのんだ。花嫁は紛れもないあのミラだったのだ。果たして、これは単なる偶然なのか?
 息子との結婚後も、ミラはしきりにダニエルに対してアプローチを試みてくる。ついに彼女を無視し切れなくなったダニエルは、ミラとの許されざる関係に陥っていく。ミラを自らの助手に雇い関係を続けるダニエルだったが、ある時転機が訪れる。彼の元に、ミラとの情事を撮影した写真が送りつけられて来たのだ。ダニエルはミラとの情事に使っていた家を調べ、ある驚くべき事実に気づく。ミラの親友エヴァが、ダニエルがかつてポーランドのデブノーの森に封印した過去に関係があったのだ。そして、彼の予想通りエヴァが次の行動に出る。ダニエルの作品が、ダニエルの友人でもあった今は亡きエヴァの父親の作品の盗作だと脅迫してきたのだった・・・・・。
たぴおか的コメント  一夜を共にした女性が実は息子の結婚相手だったなんて、そんな都合のいいストーリーではあまりに陳腐過ぎない?と思ったら、実はそれが偶然ではなかったことから、作品は一転してサスペンス仕立てになっていく。それはいいのだが、あまりにデブノーの森に封じたというダニエルの過去の描き方がお座なりで、薄っぺらなサスペンス作品になってしまっている。また、ミラ役のアナ・ムグラリスがどうしても好きになれず、エヴァを演じたマグダレナ・ミェルツァシュを持ってきた方が良かった気がする。ミラが目的を仇敵とも言うべきダニエルに惹かれてしまうという設定も、あまりにベタで安直だ。素材は悪くないだけに、キャストや脚本次第ではもっと素晴らしい作品になっただろうだけに残念だ。