File No.0548
製作年/公開日 2007年 / 2007年07月07日 製  作  国 日  本
監      督 吉田 大八 上 映 時 間 112分
公開時コピー  「やっぱお姉ちゃんは、最高に面白いよ。」
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 佐藤 江梨子 [as 和合澄伽]
 佐津川 愛美 [as 和合清深]
 永作 博美 [as 和合待子]
 永瀬 正敏 [as 和合宍道]
 山本 浩司 [as 萩原]
 土佐 信道 [as 小森哲生]
あ ら す じ  北陸の山間部、携帯の電波も通じないとある集落。不慮の死を遂げた父と母の葬儀に、東京で女優を目指していた澄伽は4年ぶりに舞い戻った。彼女を迎えた和合家は、長男である兄宍道とその妻待子、そして妹の清深。女王のように傲慢に振る舞う澄伽に対して異様に怯える清深、過剰なまでに澄伽に気を遣う宍道を、待子は不思議に感じていた。
 4年前、女優を目指すことを父に反対された澄伽は、逆上して父をナイフで切りつけようとして、止めに入った宍道の額に傷を負わせてしまった。それでも女優になることを諦め切れなかった澄伽は、クラスメイトの萩原を相手に資金作りのための売春を始める。そんな澄伽を見ていた清深は、姉の痴態の一部始終を漫画にして投稿したのだが、これが新人賞を受賞して大々的に雑誌に掲載されてしまう。澄伽は妹のせいで自分が演技に集中できなくなったと清深を逆恨みし、今でも許していなかったのだ。
 所属事務所を解雇されたことも「周囲が自分の特別さに気づかないため」と勘違いした澄伽は、雑誌記事に載っていた新進映画監督の小森哲生に手紙を書く。思いがけず小森から返事が来て、小森との文通が始まる。さり気なく手紙で自分を売り込み続けた効果があってか、ある日小森から澄伽に新作映画への出演依頼が舞い込んだのだが・・・・・。
たぴおか的コメント  あまりにインパクトのあるタイトルにそそられて観たコメディ作品なのだが、あまりにブラックなために苦笑するしかない。サトエリ演じる澄伽の超自意識過剰&超勘違い女ぶりはほとんど地でやっているのではないかと思うくらいハマッていて、脇を固める佐津川愛美、永作博美、永瀬正敏も個性的なキャラクターをごく自然に演じているのもいい。が、澄伽の清深にたいするいじめや、永瀬扮する宍道の永作扮する待子に対する暴力は見るに堪えないほど痛々しく、澄伽の勘違い女ぶりに対する可笑しさなど消し飛んでしまう勢いだ。あの暴力を見てどう感じるかは人それぞれだと思うが、私にはどうにも受け入れがたいもので、観終えた後味も正直あまりいいとは言えなかった。