【File No.0549】

製作年／公開日 2006年 ／ 2007年07月07日 製　　作　　国 香　　港 監　　　　　　督 アンドリュー・ラウ 上　映　時　間 111分 公開時コピー 　傷ついた二人に　　愛を呼び戻した、殺人事件。 最初に観たメディア 　Theater 　Television 　Video キ　ャ　ス　ト 　トニー・レオン ［as ラウ・チンヘイ］ 　金城　武 ［as ポン］ 　スー・チー ［as フォン］ 　シュー・ジンレイ ［as スクツァン］ 　チャップマン・トー ［as チョイ］ 　ユエ・ホア ［as チェウ］ 　ヴィンセント・ワン ［as マン］ 　エミー・ウォン ［as レイチェル］ あ　ら　す　じ 　2003年のクリスマス。刑事ポンと彼の親友でもある上司ヘイは、女性ばかりを狙って殺人を繰り返す凶悪犯を逮捕する。だがその夜、ポンが帰宅すると、恋人のレイチェルが自ら手首を切って帰らぬ人となっていた。そして3年後。恋人の死から立ち直れないポンは、警官を辞職して酒に溺れる私立探偵に転じながらも、今なお恋人の死の原因を追及していた。一方のヘイは、億万長者チャウの娘スクツァンと結婚し、幸せな生活を送っていた。 　そんなある日、チャウと執事のマンが何者かに惨殺される。犯人は間もなく死体で発見され、事件は金品目当ての強盗殺人として解決するかにみえた。だが、事件には不可解な点がいくつも残り、警察の見解に疑問を抱いたスクツァンは、ポンに捜査を依頼する。事件が単なる強盗殺人ではないと感じたポンは独自の捜査を開始し、やがてチャウの殺害が1978年にマカオで起こった一家惨殺事件に端を発していることを突き止める。そして、一家でただひとり生き残った少年が犯人のひとりであったことがわかったのだが・・・・・。 たぴおか的コメント 　香港映画もここまで映像が洗練されてきたのか、と感動すら覚えた作品。かつて香港映画といえば何とも言えない暑苦しさがつきものだったのだが、こういう映像を見ているとハリウッドがやたらリメイク権をほしがるのもわかるような気がする。殺人事件の真犯人が誰なのかは早々とわかってしまうため、金城武扮するポンがいかにして真相に迫っていくかがひとつの見所だろう。ストーリーには言うほど意外性はないものの、2人の男がそれぞれ抱える「傷」がドラマに厚みを与えている。トニー・レオンの演技はさすがで、金城武も見劣りしない。そもそも、金城武を初めて観たのがドラマ『神様、もう少しだけ』で、慣れない日本語だったためかそれほど演技が上手いとも思えなかったのだが、台湾語や中国語（北京語、広東語）だと実に生き生きと演技している。そして、やはりルックスのカッコ良さは認めないわけにはいかない。