File No.0586
製作年/公開日 2007年 / 2007年09月15日 製  作  国 アメリカ / ロシア
監      督 ローランド・ジョフィ 上 映 時 間 96分
公開時コピー  絶対に逃げられない。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 エリシャ・カスバート [as ジェニファー・トリー]
 ダニエル・ギリス [as ゲリー・デクスター]
 プルイット・テイラー・ヴィンス [as ベン・デクスター]
 ラズ・アロンソ [as ディスサントス刑事]
 マイケル・ハーネイ [as ベティガー刑事]
あ ら す じ  ファッション業界のトップモデル、ジェニファーは、バーで薬を飲まされて何者かに拉致されてしまう。彼女が目を覚ますと、そこはコンクリートの壁で囲まれた窓ひとつない密室だった。ジェニファーは自分が監禁されたことを悟り脱出を試みるのだが、結局は犯人の手に落ちてしまい、絶望的な気分に陥っていた。
 ところが、彼女は塗料の剥がれたガラスの隙間から、隣の部屋に男性が自分と同じく囚われていることを知る。隣室の男性ゲリーに励まされ、協力して脱出を試みるジェニファーとゲリーだったが、やがて事態は思わぬ方向へと展開するのだった・・・・・。
たぴおか的コメント  主人公ジェニファーを演じたのは、“24 TWENTY FOUR”でジャック・バウアーの娘を演じて一躍ブレイクを果たしたエリシャ・カスバート。私は“24 TWENTY FOUR”を観ていないので彼女を観るのは初めてだが、とにかく美しい女優というのが第一印象で、『猟奇的な彼女』のハリウッド・リメイク版での主役が決定しているらしい。実は、この作品は地元の最寄りの某シネコンで上映予定だったため、地元で観ようと思っていた。ところが、急遽その地元のシネコンでは上映しなくなったことを知り、理由がわからずに不審感を抱いていたのだが、渋谷のQ−AXで観た結果なぜ上映中止になったのかわかったような気がした。とにかく冒頭から残酷なシーンの連続で、敢えてショッキングなシーンには修正をかけているとのこと。ストーリーはだいたい読めてしまい、犯人が誰なのかも想像が付いてしまうのだが、この作品の驚くべき点は他にあった。ひとりの男性が文字で描写するのは憚られるような残酷な仕打ちにあっているシーンからスタートするのだが、そのシーンが何を意味するのかが全くわからないままストーリーは進む。そして、前半はスプラッタ・ホラー的な展開で、後半はサスペンス的な色合いに一転して、ラストでやっと冒頭のシーンの意味が理解できるのだが、その意味がわかった時には思わずヘビー級のボディーブローを食らったような衝撃を受けた。【教訓】女を本気で怒らせると、男など比較にならないほど恐ろしい。