File No.0591
製作年/公開日 2007年 / 2007年10月06日 製  作  国 日  本
監      督 森田 芳光 上 映 時 間 114分
公開時コピー  東京→西表島  この一家、どこへ行っても何かある!!
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 豊川 悦司 [as 上原一郎]
 天海 祐希 [as 上原さくら]
 北川 景子 [as 上原洋子]
 田辺 修斗 [as 上原二郎]
 松本 梨菜 [as 上原桃子]
 松山 ケンイチ [as 稲垣巡査]
 平田 満 [as 校長先生]
 吉田 日出子 [as 区役所のおばさん]
 加藤 治子 [as おばあちゃん]
 村井 美樹 [as 南先生]
あ ら す じ  東京の浅草に父親の一郎、母親のさくら、姉の洋子、妹の桃子とで暮らす、小学校6年生の上原二郎の悩みの種は、あまりに恥ずかしい父親だった。年金支払の督促には「国民をやめる」、二郎の修学旅行の積立金が高いことには「校長を出せ!」と学校へ乗り込んでくる始末だった。けれども、母のさくらはそんな一郎に対して今でも憧れと尊敬を抱いていて、文句一つ言わなかった。
 そんな上原家は、二郎が起こした暴力沙汰でひと騒動あった直後、突然西表島に引っ越すことになる。ところが、西表島でも再び一郎は再び騒動を巻き起こす。上原家が住む家を取り巻く一帯の土地を買い占めた観光開発業者が、上原家に立ち退きを要求してきたのに対して、一郎は聞く耳を持たず真っ向から対決する道を選んだのだ・・・・・。
たぴおか的コメント  観ていてあまりに退屈なために、寝てしまおうか、それとも途中退場しようか真剣に考えたくらいだ。「自分が正しいと信じるならば戦え」なんて理屈、社会に順応する能力が欠如した者の遠吠えだ。誰もが自分が正しいと信じる事のために戦ったりしたら、世の中は抗争だらけになってしまい社会は崩壊してしまう。社会が機能するために法律というルールが必要で、たとえどれほど原始的な社会であってもルールのない集団は存在しないのだ。主人公の上原一郎は、人間として不可欠な基本的能力を欠いており、そんな主人公を養護するかのような内容に腹立ちすら覚えた。さらに致命的なのは、理屈抜きで娯楽作として観ても、全く笑えないし面白くもない。そして、さらに許せないのは、ラストで散々法律に抵触する行為を夫婦揃ってやりまくっておきながら、その責任も取らずに子供を残して2人で逃げるなどは言語道断。そのあまりに現実味を無視したあり得ないキャラクター設定には、原作者の良識すら疑ってしまう。「破天荒」と「無軌道」とは明らかに違うものなのだ。馬鹿馬鹿しさも度を超して、暇つぶしにすらならない。