評     価  

 
       
File No. 0598  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2007年10月20日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   オリヴァー・ヒルシュビーゲル  
       
上 映 時 間   96分  
       
公開時コピー   ある朝突然、あなたの家族が、別人になっている。
    
眠っちゃダメ。
家に帰っちゃダメ。
必ず助けるから。
ママより
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   ニコール・キッドマン [as キャロル・ベネル]
ダニエル・クレイグ [as ベン・ドリスコル]
ジェレミー・ノーサム [as タッカー・カウフマン]
ジャクソン・ボンド [as オリバー]
ジェフリー・ライト [as Dr.スティーヴン・ガレアーノ]
ヴェロニカ・カートライト [as ウェンディ・レンク]
ジョセフ・ソマー [as Dr.ヘンリク・ベリチェク]
セリア・ウェストン [as リュドミrサ・ベリチェク]
ロジャー・リース [as ヨリシュ]
エリック・ベンジャミン [as ジーン]
スーザン・フロイド [as パム]
ステファニー・ベリー [as カーリィ]
 
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あ ら す じ    地球へ戻るスペースシャトルが事故で炎上爆発し、その破片は地球上の広範囲に降り注いだ。そして、その破片にはミクロ単位の恐るべき地球外生命体が付着していた。破片に触れた者は生命体に感染し、感染した者はさらに多くの者へと感染を拡げていき、ネズミ算式に感染者は拡大していった。しかし、事態に気づいた政府は、ただインフルエンザだと発表しただけで真実を公表しなかった。
 ワシントンの精神科医キャロル・ベネルは、夫タッカー・カウフマンと離婚して息子のオリバーと暮らしていた。ある日、キャロルの元へ常連の女性患者が奇妙な相談に訪れる。「夫が突然別人になった」というのだ。薬を処方して患者を返したキャロルだったが、やがてその患者が真実を語っていたことを思い知らされるのだった。
 キャロルは親友のベン・ドリスコルを通じて、スティーヴン・ガレアーノ医師から、全米で流行しているインフルエンザの正体が実は地球外生命体によるものであること、その生命体に感染したらレム睡眠によって発症することを聞かされる。そして、元夫のタッカーも感染者で、キャロルはタッカーから無理矢理生命体に感染させられてしまうが・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    『ヒトラー 〜最期の12日間〜』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル監督の、ハリウッド進出第1作だと後から知った。ニコール・キッドマンの母親役は初めて観るが、相変わらず美しく、どんな役柄でも板について見えるのはさすがだ・・・・・なのはいいけど、もう少し出演する作品を選んでもいいんじゃないかな(笑)。そして、相手役のダニエル・クレイグだが、やっぱりどう見ても悪役顔にしか見えないのが難点で、彼が“いい人”を演じていると必ず裏があるのではと勘ぐってしまう。一応SFのサスペンスに属する作品ではあるが、本格的なSF作品として観るにはアラが見えてしまう。
 スペースシャトルの破片に始まる感染がなぜ数日で全世界にまで及んだのか、なぜ研究所は感染から免れたのか、遺伝子を組み替えるような感染が簡単に治ってしまうのか、など疑問を感じる点は少なくない。ニコール・キッドマン分する母親とその息子が、迫り来る魔手から逃げるサスペンスドラマとして観れば、決して悪くない出来だと思う。