File No.0599
製作年/公開日 2006年 / 2007年10月20日 製  作  国 アメリカ
監      督 ロバート・デ・ニーロ 上 映 時 間 167分
公開時コピー  いくつ愛を失くせば、この国を守れるのか。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 マット・デイモン [as エドワード・ウィルソン]
 アンジェリーナ・ジョリー [as クローバー]
 ロバート・デ・ニーロ [as ビル・サリヴァン将軍]
 エディ・レッドメイン [as エドワード・ウィルソンJr.]
 タミー・ブランチャード [as ローラ]
 ウィリアム・ハート [as フィリップ・アレン]
 マイケル・ガンボン [as フレデリックス教授]
あ ら す じ  1961年。カストロ政権の転覆を目論んだキューバ部隊が、作戦に失敗してしまう。部隊を支援していたアメリカCIA内部の情報漏れが原因だった。そして、CIA諜報員のエドワード・ウィルソンの元に、1本のテープと写真が送られてくる。写真には1組の男女が写っており、テープにはその2人のものと思われる会話が録音されていた。CIAの内通者と敵側のスパイだと思われる男女の写真とテープを、エドワードは技術部に分析させるのだった。
 エドワードが諜報の道に足を踏み入れたのは、第二次世界大戦直前の大学時代に遡る。先輩のフィリップ・アレンからサリヴァン将軍を紹介され、将軍から戦時中の対外諜報活動に参加するように誘われ、これを引き受けたのがきっかけだった。当時のエドワードは、耳が不自由だが明るく優しい恋人ローラとの未来を夢に描いていたが、諜報活動に手を染めて以来、彼の人生は自らの意志とは違う方向へと向かっていった・・・・・。
たぴおか的コメント  1940年代と1960年代の描写がやたらと切り替わるうえに、167分という長〜い尺と睡眠不足が相俟って、途中何度か意識が朦朧としてしまった。先日の『エディット・ピアフ』もそうだったように、素直に王道に則って年代順にすればいいところを、下手に策を凝らしたためにそれが完全に裏目に出ている気がしてならない。確かに、時間軸を切り替えることでより効果的になる作品もあるだろうが、歴史をなぞるような作品でそのような手法を用いることには疑問を感じる。しかも、主人公のエドワードが1940年代と1960年代で全く歳をとっていないように見えるために、最初は字幕の年月に混乱させられてしまい、余計に眠くなる始末だった。題材は決して悪くないから、作り方次第では非常に面白い作品ができると思うのだが、あれもこれも詰め込んでしまった結果、却って焦点がぼけてしまい、ただただ尺の長さだけが強烈に感じられるという残念な結果になってしまった。