File No.0608
製作年/公開日 2006年 / 2007年10月27日 製  作  国 イギリス / アメリカ
監      督 ウディ・アレン 上 映 時 間 95分
公開時コピー  恋の行方も、犯人も、タロットカードだけが知っている・・・。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 ヒュー・ジャックマン [as ピーター・ライモン]
 スカーレット・ヨハンソン [as サンドラ・プランスキー]
 ウディ・アレン [as シド・ウォーターマン]
 イアン・マクシェーン [as ジョー・ストロンベル]
 チャールズ・ダンス [as マルコム氏]
 ロモーラ・ガライ [as ヴィヴィアン]
 フェネラ・ウールガー [as ジェーン・クック]
 ジュリアン・グローヴァー [as ライモン卿]
あ ら す じ  ジャーナリスト志望の女子大生サンドラ・プランスキーは、休暇でロンドンに滞在中のある日、シド・ウォーターマンのマジックショーを鑑賞していた。目玉の演し物、人が消える“チャイニーズ・ボックス”に彼女が指名されて入ると、その中でなんと3日前に急死した敏腕新聞記者ジョー・ストロンベルの幽霊と遭遇する。幽霊は、同じジャーナリストを志すサンドラに、ロンドンを震撼させているタロットカード殺人事件の真犯人が超セレブの英国貴族ピーター・ライモンであると告げるのだった。
 これほどの大スクープを、野心旺盛なサンドラが放っておく訳がなかった。早速、その場に居合わせたシドを強引に協力させ、身分を偽って父娘だと名乗りピーターに近づく。サンドラを一目見たピーターはたちまち彼女に恋に落ちてしまい、シドとサンドラを自宅に招くまでに時間はかからなかった。シドとサンドラはそのチャンスに乗じてピーターの自宅を探し回るが、決定的な証拠は何も出てこなかった。そして、何度もピーターと接するうちに、サンドラもまたピーターに本気で恋してしまう。そして、シドの忠告にも耳を貸さず、ピーターは犯人ではないと思い込んでしまう。しかし、そんなサンドラに危険が迫りつつあることを、再度現れたジョーの幽霊がシドに告げ・・・・・。
たぴおか的コメント  『マッチポイント』に続き、スカーレット・ヨハンソンを主役に据えたウディ・アレン監督作品。聞くところによると、ウディは今まで同じ女優を続けて主演で使うことはなかったらしく、そのウディが今回に続いて次回作でもスカーレットを主演に使うとあれば、彼女に対して私情丸出しで執着しているように思えて仕方ない。まぁ、私にとってはウディの私情がどうであろうと関係なく、できあがった作品が面白ければそれでいいのだが(というのは建前で、孫ほど年齢ののスカーレットに私情を挟むなどは言語道断!が本音)。そういえば、スカーレットとヒュー・ジャックマンの共演も『プレステージ』とこの作品で2作連続となるが、スカーレットの相手がヒュー・ジャックマンだったら許せる(って、偉そうに何様だ?)。作品は、スカーレット扮するサンドラとウディ扮するシドの軽妙な掛け合いが最大の見所だ。本当にスカーレットの台詞が多く、これほどしゃべりまくる彼女を見るのは初めてだ。そして、ヒュー・ジャックマンが英国貴族のピーターという役柄に実にハマっていて(貴族役が似合うのは『ニューヨークの恋人』で実証済み)、彼以上にこういう役柄が似合う俳優はいないと断言したい。スカーレットとヒュー・ジャックマンの両者のファンである私にとっては、スカーレットの魅力も満喫できて最後まで退屈することのない作品であることは間違いない。