File No.0619
製作年/公開日 2006年 / 2007年11月03日 製  作  国 韓  国
監      督 キム・デスン 上 映 時 間 108分
公開時コピー
 10年後
彼女が遺した新婚旅行へ。失われた「想い」を探して。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 ユ・ジテ [as ヒョヌ]  キム・ジス [as ミンジュ]  オム・ジウォン [as セジン]
あ ら す じ  テレビの旅番組のディレクターミンジュには、司法研修員生のヒョヌという恋人がいた。ヒョヌはミンジュにプロポーズしてミンジュの両親にも挨拶を済ませ、2人は幸せの絶頂にあった。プロポーズを機に弁護士から検事に志望を変更したヒョヌは、慣れない仕事に忙殺されていた。その日もミンジュとデパートへ家具を見に行くはずだったが、まだ会議が残っていた。ヒョヌの職場の前で待つというミンジュを先にデパートへ行くよう説き伏せたヒョヌは、午後6時までに地下のコーヒーショップに行くと約束して仕事に戻る。ところが、約束の時間に間に合わずに遅れて駆けつけたヒョヌの目の前で、突然デパートの建物が崩壊してしまうのだった。
 それから10年後。未だにミンジュを死に追いやったのは自分だという自責の念に支配され、死んだように心を閉ざして生きていた。ある日、そんなヒョヌの元へミンジュの父親が訪ねて来て、革表紙のノートを置いていく。ノートにはミンジュが密かに計画していた1週間の新婚旅行の旅程が、手書きの地図と2人の思い出が詰まった文章とで綴られていた。
 ある事件でら休職処分を受けたことを機に、ヒョヌはミンジュがノートに記した土地を訪ね歩くことを決意する。旅を通して次第に心の平静を取り戻していくヒョヌは、自分と同じ行程でひとり旅をしている若い女性セジンとたびたび出くわすようになる。そして、いつしかセジンと親しくなり、ヒョヌの車の助手席に乗った彼女が呟いた言葉、それはミンジュがノートに記していのと全く同じ言葉だった。そして、ミンジュのことを知っているのかと問い詰めるヒョヌに、セジンは意外な事実を打ち明けるのだった・・・・・。
たぴおか的コメント  決して悪くはないとは思うのだが、それでいて消化不良を起こしたような気分にさせられた。理由は明白で、セジンというキャラクターの立場が微妙でハッキリしないためだ。この作品、決してヒョヌとセジンの恋を描いた作品ではないはずなのだが、ラスト近くで思わせぶりな描写を見せられたために、中途半端な終わり方をしているように感じて仕方ないのだ。作品中でキム・ジス扮するミンジュが自分を美人だと言うシーンがあり、初めてミンジュの顔写真を見たセジンも本当に美人だと感嘆するのだが、私にとってはミンジュよりもセジンの方が間違いなく美人だと思う。だからこそ、セジンを中心にした展開を見せて欲しいと感じたために、どうしても中途半端で終わってしまった気がしてならないのだ。果たして、セジンというキャラクターを登場させる必要があったのか、彼女を登場させたことは逆効果ではないのか、そんな疑問が残る作品だった。