File No.0628
製作年/公開日 2007年 / 2007年12月01日 製  作  国 アメリカ
監      督 ロバート・ゼメキス 上 映 時 間 114分
公開時コピー  この誘惑が、世界をもてあそぶ。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 レイ・ウィンストン [as ベオウルフ]
 アンソニー・ホプキンス [as フロースガール]
 ジョン・マルコヴィッチ [as アンファース]
 ロビン・ライト・ペン [as ウィールソー]
 ブレンダン・グリーソン [as ウィグラーフ]
 クリスピン・グローヴァー [as グレンデル]
 アリソン・ローマン [as ウルスラ]
 アンジェリーナ・ジョリー [as グレンデルの母]
あ ら す じ  6世紀半ばのデンマーク。フロースガール王が盛大な宴を催していたその時、醜く巨大な怪物グレンデルが現れ、宴に興じる人々を次々と惨殺していく。王は莫大な報奨金を用意してグレンデルを退治する猛者を募るが、誰一人として生きて戻る者物はいなかった。そんな中、はるばる海を渡って怪物退治に名乗りを上げた男、それが勇者ベオウルフだった。
 ベオウルフは強大な敵グレンデルに一切の武器・防具をまとわずに相対し、見事これを討ち果たす。ところが、喜んだのも束の間、ベオウルフの部下たちが皆殺しにされてしまう。王は、この惨劇はグレンデルの母親の仕業だと悟り、今度は母親の討伐にベオウルフを向かわせるのだった。
 ところが、ベオウルフはグレンデルの母の妖艶なまでの美しさと、彼女に子を授けてくれれば富と権力を約束するという誘惑に打ち勝つことができなかった。そして、突如亡くなってしまったフロースガール王に代わって王座に就いたベオウルフは、彼女の言葉通り富と権力を欲しいままにするのだったが・・・・・。
たぴおか的コメント  フルCGによる映像という予備知識はあったが、百聞は一見にしかず、予想を上回るCGの世界にはただただ息をのむばかりだ。そして、近い将来俳優は自分を四方からの画像を撮らせれば、後は何もしなくてもすべてコンピュータがやってくれる、なんて時代が訪れるのではないかと危惧される。主演のレイ・ウィンストンは、なんでもその声がベオウルフのイメージにピッタリだったことから選ばれたらしく、お世辞にもスマートとは言い難い彼の体型をCGで補足しているとのことだ。俳優の体型まで変えてしまうなんて、そこまでやるのはルール違反ではないだろうか。
 『300』と『ロード・オブ・ザ・リング』がひとつになったという触れ込みだが、主役のベオウルフが『300』のジェラルド・バトラーのイメージと完全にダブってしまった。イメージと言えば、特筆すべきは魔物の母親というフツーじゃない役柄を演じたアンジェリーナ・ジョリーだろう。このところ、『グッド・シェパード』『マイティ・ハート』と、彼女には似つかわしくないと思われる枠柄が続いていたが、今回はそれらの鬱憤を晴らすかのような見事なハマリ役だ。