評     価  

 
       
File No. 0640  
       
製作年 / 公開日   2006年 / 2007年12月15日  
       
製  作  国   韓  国  
       
監      督   キム・ヨンファ  
       
上 映 時 間   116分  
       
公開時コピー   整形、OK?
過去と脂肪を捨て、愛を手に入れられるのか?
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   キム・アジュン [as カンナ]
チュ・ジンモ [as サンジュン]
イム・ヒョンシク [as カンナの父]
イ・ウォンジョン [as 占い師]
キム・ヨンゴン [as チェ会長]
ソン・ドンイル [as チェ社長]
キム・ヒョンスク [as ジョンミン]
パク・フィスン [as チョルス]
 
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あ ら す じ    169cm、95という体格のカンナの職業は、彼女の天才的な歌の才能を生かした歌手。けれども、それは歌とスタイルは抜群だが歌がお粗末なスター歌手アミの吹き替え役で、決してスポットライトに当たることはなかった。けれども、裏舞台に立つ時だけは思いを寄せるプロデューサーのサンジュンをモニター越しに眺められる幸せな時間だった。
 そんなカンナを失意のどん底に突き落とすようなサンジュンの本音を、彼の誕生パーティーで耳にしてしまう。「カンナには才能はあっても美貌はない。哀れんで放っておけばいい」と。カンナは全身整形によって、今の自分と決別することを決意する。そして、巨体のカンナは姿を消したのだった。
 カンナが失踪して1年後、カンナの後釜のオーディションに現れた女性ジェニーは、169cm、48kgのスレンダーボディに誰もが目を奪われる美貌、そして、天才的な歌唱力を併せ持っていた。サンジュンは彼女をアミの吹き替えではなくソロでデビューさせ、瞬く間にジェニーはトップスターの座に躍り出るのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    日本のコミックを実写化した作品だが、これが理屈抜きに面白かった。とにかくキャストが非常に魅力的で、カンナを演じるキム・アジュンとサンジュンを演じるチュ・ジンモの両者とも、今まで観てきた韓国の女優・俳優の中でも私のランキングではトップクラス位置するほどだ。日本の役者で言えば、キム・アジュンは木村佳乃、チュ・ジンモは細川茂樹がまさにピッタリのイメージ、というよりも、木村・細川の両名が演じても全く違和感は感じないだろう。ただ、残念ながら木村佳乃よりもキム・アジュンの方が、プロポーションに限っては数段勝っているが。
 それにしても驚いたのが、整形前のカンナはてっきりキム・アジュンではなく別の女優が演じていると確信していたのだが、実は彼女自身の肥満メイクとのことで、これにはもうビックリ。さらに、当初監督は歌は吹き替えを考えていたらしいが、彼女の歌が予想以上に上手かったためにそのまま歌わせたらしい。整形美人が多い韓国で「整形していないこと」という絶対条件をクリアして見事スターダムに駆け上がったキム・アジュン、天は彼女に二物を与えたようだ。久しぶりに無条件降伏状態を余儀なくさせられたキム・アジュン、今後の彼女から目が離せなくなってしまった。