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File No.0644
】
製作年/公開日
2007年 / 2007年12月22日
製 作 国
日 本
監 督
原田 眞人
上 映 時 間
133分
公開時コピー
ハコの中には何がある?
最初に観たメディア
Theater
Television
Video
キ ャ ス ト
堤 真一
[as 中禅寺秋彦(京極堂)]
阿部 寛
[as 榎木津礼二郎]
椎名 桔平
[as 関口巽]
宮迫 博之
[as 木場修太郎]
田中 麗奈
[as 中禅寺敦子]
黒木 瞳
[as 柚木陽子]
マギー
[as 島口守彦]
荒川 良々
[as 安和寅吉]
笹野 高史
[as 寺田兵衛]
寺島 咲
[as 柚木加菜子]
谷村 美月
[as 楠本頼子]
清水 美砂
[as 中禅寺千鶴子]
篠原 涼子
[as 関口雪絵]
宮藤 官九郎
[as 久保竣公]
柄本 明
[as 美馬坂幸四郎]
あ ら す じ
1952年。探偵
榎木津礼二郎
は、元映画女優の
柚木陽子
から失踪した娘
加菜子
の捜索を依頼される。加菜子は、クラスメートの
頼子
を誘い、中学の校舎に忍び込んでいたが・・・・・。
雑誌『月刊實録犯罪』の記者から少女連続殺人事件の記事を依頼された作家
関口巽
。関口は若手記者
中禅寺敦子
と2人で夫婦を装い、事件との関係が疑われる新興宗教“深秘御筥教”へ潜入して教主との対面に成功する・・・・・。
謹慎中の
木場刑事
の後輩刑事は、武蔵小杉駅のホームで人身事故に遭遇する。ホームから転落して重傷を負ったのは榎木津が陽子から捜索を依頼されていた加菜子だった。そして、加菜子が搬送された病院に駆けつけた陽子は、加菜子を高名な
美馬坂医学教授
の研究所へ転院させてしまう。それは、崖の上にそびえ立つ巨大な直方体の異様な建物だった・・・・・。
全ての事件は、複雑に絡まり一つに繋がっていた。それぞれの謎を解くため、期せずして彼らは古書店京極堂の店主
中禅寺秋彦
のもとに集まるのだった・・・・・。
たぴおか的コメント
うーーーん、正直言ってこれはヒドイ。私は前作『姑獲鳥の夏』を結構こき下ろしたつもりだったが、この『魍魎の匣』に比べると素晴らしい作品と言わざるを得ない。最後まで意識を失わずにいた自分を褒めてやりたいものだ(笑)。何がダメかといって、まずは登場人物。京極堂、榎木津、関口、木場、敦子の面々が、役者の個性がすべて殺されていて、誰が演じても同じ。そして、時間軸は進んだり戻ったりばかりなのも鬱陶しければ、いちいち字幕で「その○○時間前」とか「その何時間後」とかというように説明が入るのがさらに鬱陶しい。そして、それぞれのシーンがてんでバラバラで、作品としての一貫性を全く欠いてしまっている。早い話が、話の脈絡が見事にブツ切り状態なのだ。そして、何が謎で京極堂たちは何を解き明かそうとしているのか、全くわからないままラストシーンを迎えてしまった。おかげで観終えた後は疲れと頭痛だけが残り、既に当日券を購入していたにもかかわらず、続いて観る『茶々』を諦めて帰って寝ようかと思ったほどだ。こういう作品をたまにしか映画を観ない人が観ると、西高東低のハリウッド絶対主義に陥ってしまうのではないだろうか。