評     価  

 
       
File No. 0649  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2007年12月15日  
       
製  作  国   日  本  
       
監      督   梅沢 利之  
       
上 映 時 間   70分  
       
公開時コピー   ある日、突然。
聞こえるのは彼女の声だけ!?
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   青山 倫子 [as 柚月沙織]
時津 真人 [as 甲斐智成]
武田 義晴 [as 大槻課長]
赤塚 篤紀 [as 森下健之]
岩崎 雄一 [as 中澤部長]
小川 岳男 [as 丸山医師]
益子 梨恵 [as 奈津美]
宮田 真帆 [as 裕子]
岡 明子 [as 歩美]
佐原 弘起 [as 柚月勇馬]
 
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あ ら す じ    商社に勤める甲斐智成はお人よしで要領も悪く、同期で甲斐と同じ東大出身の森下健之には大きく差をつけられて、完全にエリートコースから外れてしまっていた。今日も上司の大槻課長からいつものように小言を言われている時、違和感が。課長の声が聞こえなかったのだ。医師の診断は心因性の難聴だった。
 そんな甲斐のもとに、派遣社員の柚月沙織が配属されてきた。沙織はフランスの大学を卒業し、MBAを取得したスーパーウーマンだった。「柚月沙織と申します。よろしくお願いします」。他の人の声は聞こえないのに、なぜか沙織の声だけは甲斐に聞こえたのだ。
 沙織の仕事は正確で速く、本当に有能なOLだったが、どんなに忙しくても定時にはさっさと帰宅してしまう。同じ部署の奈津美裕子歩美らはあれこれと詮索する。しかしある日、甲斐がデパートで趣味のミニチュアSLを眺めていると、沙織と遭遇する。彼女は男の子を連れていた。そう、彼女はシングルマザーだったのだ。
 甲斐は耳が聞こえないのを周囲に言えず、適当な返事を繰り返しているために、オフィスではアクシデントが続出するが、それをいつも救ってくれたのは沙織だった。ところが、いつものように課長の問いかけに適当な返事をしたばかりに、沙織は森下の下で働くことになってしまう。すべては沙織を狙う森下の差し金だった。果たして、甲斐は沙織を取り戻すことができるのだろうか・・・・・?
 
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たぴおか的コメント    ポスターの青山倫子に惹かれて観てしまった作品。尺が70分と短く、その分料金も安めだったが、中身もテレビの2時間ドラマを思わせる内容だった。ただ、期待通りスーパーOLを演じる青山倫子はピッタリのハマリ役で、対する甲斐を演じる時津真人はユースケ・サンタマリアからアクを抜いたような俳優だが、その分ユースケのようなクドさもなく好感が持てる。
 欲を言えば、もう少し尺を延ばして甲斐と沙織の2人がどうなっていくのかを描いて欲しかったというのが正直な感想だ。特に目新しさも斬新さもないが、観ていてなぜかホッとするような暖かさが感じられる作品だった。