製作年/公開日
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2007年 / 2007年12月15日
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製 作 国
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フランス
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監 督
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パスカル・トマ
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上 映 時 間
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108分
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公開時コピー
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ふたりの妻は多すぎる
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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メルヴィル・プポー [as ギヨーム・ネヴィル]
キアラ・マストロヤンニ [as オード・ネヴィル]
ローラ・スメット [as キャロリーヌ・ネヴィル]
ダニエル・ダリュー [as カミーラ・トレシリアン]
アレサンドラ・マルティネス [as マドリーヌ]
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フランソワ・モレル [as バタイユ警視]
クレンマ・トマ [as トマ・ロンドー]
ジャック・セレ [as トレヴォース弁護士]
ザヴィエ・ティアム [as フレッド・ラティマー]
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あ ら す じ
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テニスプレーヤーのギヨームは妻キャロリーヌを伴い、毎年恒例となっている、ブルターニュの海岸にある大金持ちの叔母カミーラの別荘に出かける。しかしキャロリーヌは、カミーラから好かれていないことに加え、今年はギヨームの元妻であるオードもやってくることから、この旅に気乗りがしていなかった。
別荘では、キャロリーヌとオードの間に微妙な緊張感が漂うが、ギヨームは一方ではキャロリーヌをなだめながら、他方ではオードに未練がある素振りを見せる。そこへ、昔からオードに恋していたトマや、キャロリーヌの友人でジゴロのフレッドが現れる。複雑な人間関係には嫉妬や怨恨が渦巻き、カミーラの莫大な財産の相続権が絡む中、やがて事件は起こるべくして起こった。晩餐会に招かれた弁護士のトレヴォースがホテルで急死し、その翌日にはカミーラが撲殺死体となって発見されるのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
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2007年最後の作品だったが、期待を見事に裏切ってくれた。まずは、キャスティングに華がまったくない。特に、オードを演じたキアラ・マストロヤンニは、とてもマルチェロ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴの娘とは思えない。実年齢よりも10歳以上老けて見えるし、どう贔屓目に見ようとも美人とは口が裂けても言えない。おかげで、ギヨームがなぜあれほどオードに執着するのか、全くもって理解不能。
原作はミステリーの女王と謳われるアガサ・クリスティの『ゼロ時間へ』だが、彼女の小説は全く読んだことがない私にとっては、「ミステリーの女王ってこの程度か?」と失望だけを抱く結果となった。もちろん、本格的推理を期待などしてはいなかったが、それにしてもあまりにお粗末な事件解決はいただけない。また、人物描写に多くを割いているために、事件発生まで随分待たされるのだが、そうまでして描かれた人間関係が事件には全く関係していないのだ。『ここに幸あり』に続いてフランス映画アレルギーが加速しそうだ。
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