製作年/公開日
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2007年 / 2007年12月22日
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製 作 国
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日 本
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監 督
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藍河 兼一
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上 映 時 間
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83分
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公開時コピー
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セックスもドラッグも、もういいと思うようになっていた。
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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沢村 純吉 [as 由季宏]
青山 華子 [as 陽乃子(ヒノコ)]
シュ・レイアン [as 麻美]
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吉武 優 [as テンパリ]
渡部 遼介 [as 吉永]
石井 あす香 [as 玲加]
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あ ら す じ
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玲加の恋人由季宏は、34歳の誕生日を目前にこの世を去った。玲加は、由季宏が残したカバンからノートパソコンを見つける。パソコンに電源を入れると、1つのファイルが保存してあった。
それは、玲加が読むだろう事を期待して由季宏が書いた、一種の遺書だった。そう、由季宏は自殺したのだ。そして、その中には玲加が知らない由季宏の姿があった。
ドラッグ、酒、音楽に溺れる由季宏は、ある日DJのテンパリの恋人ヒノコに出会う。他人とは常に一線を画すように自分の理想を生きる、なぞめいたヒノコに由季宏は魅せられていく。そして、テンパリが覚醒剤で逮捕・拘留されたことをきっかけに、あたかもドラッグにはまるようにヒノコに溺れていくのだった・・・・・・。
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たぴおか的コメント
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アディクト(addict)とは、麻薬などの常用者、中毒者、あるいは「〜狂」という意味の名詞。そして、登場人物の誰もが何らかのアディクトなのだ。ストーリーの大部分は由季宏の遺書の回想シーンで、その間は高画質のデジタルカメラで連続撮影したスチル画像を一枚一枚加工し、アニメーションのように映像化するという手法“Digital Photomation”が使われている。果たしてそれがいいのか悪いのかはともかく、今までにない斬新な映像であることは間違いない。
実は、上映が始まって間もなく「この作品は観て失敗したな」などと早くも思ってしまったのだが、そのうちそんなことはすっかり忘れてスクリーンに集中していたようだ。沢村純吉演じる主役の由季宏は、実はラストのほんのわずかの時間しか登場せず、あとはすべて由季宏の視点からの映像なのだが、その中で目を引くのはヒノコ役の青山華子だ。彼女はオーディションで選ばれた新人なのだが、自分と同じ大学の現役学生だと後から知って驚いた。決して誰もが認める美人ではないのがなぜか気になる、そんな独特の雰囲気を持っている。去年のラストはハズレだったが、今年のスタートはまずまずと言っていいだろう。
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