評     価  

 
       
File No. 0653  
       
製作年 / 公開日   2005年 / 2007年12月15日  
       
製  作  国   ド イ ツ  
       
監      督   ヴァディム・グロウナ  
       
上 映 時 間   103分  
       
公開時コピー   「たちの悪いいたずらは なさらないで下さいませよ。
眠っている女の子の口に 指を入れようとなさったりすることもいけませんよ」
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト    ヴァディム・グロウナ [as エドモンド]
 マクシミリアン・シェル [as コーギ]
 アンゲラ・ヴィンクラー [as マダム]
 ビロル・ユーネル [as ゴルト]  モナ・グラス [as 秘書]
 マリーナ・ヴァイス [as メイド]
 ベンヤミン・チャブック [as 歌手]
 ペーター・ルッパ [as 牧師]
 
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あ ら す じ    エドモンドはすでに老齢にさしかかった事業家で、15年前に交通事故で妻と娘のキキを亡くしていた。「高速道路で娘を乗せた妻の車が橋から峡谷へ転落したのは自殺ではないか」という考えが、いつもエドモンドを苛んでいた。そんな様子を見かねた友人のコーギは、エドモンドにある館へ行くことを勧める。その館では、深く眠らされた美少女が一糸纏わぬ姿でベッドに横たわり、訪れた客と一夜を共にするというのだ。
 エドモンドが館を訪れると、上品でミステリアスなマダムが出迎えた。そして、彼女に案内された部屋のベッドには、深い眠りについた美しい少女が横たわっていた。エドモンドは少女が寝たふりをしているのではないかと疑い、試しに乱暴に扱ってみるが彼女は目を覚まさなかった。そして、エドモンドは少女の香りに包まれながら寄り添って眠りに就くのだった。
 その後、何度か館を訪れたエドモンドは、次第に館の秘密を詮索したい衝動に駆られるが、マダムは館の規則を理由に決してエドモンドを近づけようとしない。そんなある夜、事件が起きた。その日は、いつもと違い2人の少女がベッドで眠っていた。2人を両腕に抱いて眠りに就いたエドモンドだったが、夜中に目が覚めると少女のひとりがベッドから転落して絶命していたのだ・・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    この作品の原作は、あの川端康成らしい。「らしい」というのは、その原作となる小説を読んだことはもちろん、存在すら知らなかったためだ。そして、内容に関してもわからないことが多すぎて、観終えた後に釈然としない感覚だけが残った。一体あの館は何のために存在するのか、館のマダムとコーギは携帯で連絡を取り合っていたようだがどういう関係にあるのか、マダムが訪ねてきたエドモンドを一度だけ他人の振りをして追い返したがそれはなぜか、エドモンドがコーギを訪ねて行った時一度だけ門前払いにあったのはなぜか、その際にコーギのメイドが「お気を付けて」と言った言葉の意味は、などなど。もしかしたら、私が抱いた疑問に対する回答などなく、観た者の想像に委ねられているのかもしれない。非常に気にはなるのだが、残念ながら再度劇場で観ることはもちろんのこと、原作を読んでみる気も起きない・・・。