評     価  

 
       
File No. 0654  
       
製作年 / 公開日   2005年 / 2007年12月15日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   メアリー・ハロン  
       
上 映 時 間   91分  
       
公開時コピー   Who is Bettie Page ?  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   グレッチェン・モル [as ベティ・ペイジ]
クリス・バウアー [as アーヴィング・クロウ]
ジャレッド・ハリス [as ジョン・ウィリー]
サラ・ポールソン [as バニー・イェーガー]
カーラ・セイモア [as マキシー]
デヴィッド・ストラザーン [as エステス・キーフォーバー]
リリ・テイラー [as ポーラ・クロウ]
ノーマン・リーダス [as ビリー・ニール]
ジョナサン・ウッドワード [as マーヴィン]
 
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あ ら す じ    ナッシュビルの敬虔なクリスチャンの家庭で育ったベティ・ペイジは、大学進学の夢に挫折し、若くして地元の男性ビリーと結婚する。しかし、結婚生活は短期間で破局し、彼女は心機一転マンハッタンで新しい人生をスタートさせる。そんなある日、ビーチを散歩していたベティは、警官でカメラマンの仕事もしているジュリーから声をかけられ、彼のモデルを務める。彼の勧めに従って前髪をカールのきつい切り下げにして、後に有名になるベティ・ペイジ・スタイルが生まれた。こうして、彼女のモデルとしてのキャリアはスタートした。
 カメラ・クラブに紹介され、アマチュア・カメラマンに絶大な人気を博したベティのキャリアは、アーヴィング・クロウと妹ポーラとの出会いによって転機を迎える。彼らは裏で個人向けにボンデージやSMの写真販売を営んでおり、彼女は自然とクロウの元で仕事をするようになる。また一方では、人気写真家バニー・イェーガーに気に入られ、彼女の元でセミヌードのモデルも続けていた。しかし、そんなベティの人気とは裏腹に、彼女の写真は50年代当時のアメリカ社会の道徳観念と真っ向から対立することになる・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    1950年代に一世を風靡し裏モンローとまで称されたピンナップ・ガールで、人気絶頂の中わずか7年で忽然と姿を消したベティ・ペイジ。彼女に関してはその程度の知識しか持ち合わせていなかったが、「どんな大胆なポーズでも無邪気で天真爛漫な笑顔でこなす」、そんなベティの魅力が十分に感じ取れる作品になっている。とにかくベティを演じるグレッチェン・モルが素晴らしく、作品を観た後にWebで本物のベティの画像や動画を見たのだが、違和感を全く感じさせないほどだった。今でこそポルノ大国と行っても過言ではないアメリカが、50年代当時はあれほど性に対して閉鎖的だったとは衝撃的だ。そんな時代故にわずか7年で表舞台から姿を消したのか、あるいは、そんな時代だからこそピンナップ・ガールとしてあれほどの成功を収められたのか。おそらくはその両方なのだろう。短い時間だからこその輝きで一瞬を駆け抜けた、そんな印象を受けた。