評     価  

 
       
File No. 0658  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年01月12日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   アンドリュー・ドミニク  
       
上 映 時 間   160分  
       
公開時コピー   あこがれて こがれて、心がつぶれた。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ブラッド・ピット [as ジェシー・ジェームズ]
ケイシー・アフレック [as ロバート・フォード]
サム・シェパード [as フランク・ジェームズ]
メアリー=ルイーズ・パーカー [as ジー・ジェームズ]
ジェレミー・レナー [as ウッド・ハイト]
ポール・シュナイダー [as ディック・リディル]
ズーイー・デシャネル [as ドロシー]
サム・ロックウェル [as チャーリー・フォード]
ギャレット・ディラハント [as エド・ミラー]
アリソン・エリオット [as マーサ・ボルトン]
マイケル・パークス [as ヘンリー・クレイグ]
テッド・レヴィン [as ティンバーレイク保安官]
 
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あ ら す じ    南北戦争南軍兵士として戦ったジェシー・ジェームズは、戦争後は兄フランクと共に仲間を率いて、強盗や殺人など無法の限りを尽くすアウトローだった。しかし、北軍政府の圧政に苦しむ南部州民からは、法をあざけり反体制に生きるカリスマとして、英雄視されていった。
 1881年。ジェームズ一味は新たに列車強盗を企てる。そんなジェームズ兄弟の前に、ひとりの若者が現れて、自分を懸命に売り込もうとする。その若者はメンバーの一人チャーリーの弟で、ジェシーを誰よりも崇拝する小心者の青年ロバート・フォードだった。兄フランクは相手にしなかったこの青年を、ジェシーは一存で仲間に受け入れる。しかしこの時、ジェシーに心酔したこの内気な青年が、ジェシーを背後から撃った卑怯者として歴史に名を残すとは、誰一人として夢にも思っていなかった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    ジェシー・ジェームズとは、アメリカ西部開拓時代の伝説的アウトローで、今もなお南部の人々にとっては英雄的存在らしい。私はブラピはあまり好きな俳優ではないが、この作品で初めて彼の演技力とそこからくる圧倒的なまでの存在感はやはりタダ者ではないと思い知らされた。彼の目や表情の微妙な動きから目が離せないのだ。おそらくは、彼を慕いながらも畏怖を感じていたロバート・フォードと似たような立場に、知らずのうちに自らを置いていたためだろう。おかげで、160分という長尺も気にならずに済んだ。とはいえ、ブラピの方が役者としてすべての点において格上ではあるものの、この作品の主役はどう観てもブラピ扮するジェシーを殺したロバート・フォードなのだ。彼を演じたのは、私が嫌いな俳優ベン・アフレックの実弟ケイシー・アフレックだが、少なくとも兄よりは演技の才能に秀でていると思える。けれども、一見繊細に見えるそのルックスからも、やはり兄同様のノッペリとしたモアイ顔が時折ちらつくのがつらい。