評     価  

 
       
File No. 0661  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年01月19日  
       
製  作  国   カナダ / フランス / イタリア
イギリス / 日  本
 
       
監      督   フランソワ・ジラール  
       
上 映 時 間   109分  
       
公開時コピー   愛は運命に紡がれ、そして永遠となる  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   マイケル・ピット [as エルヴェ]
キーラ・ナイトレイ [as エレーヌ]
役所 広司 [as 原十兵衛]
芦名 星 [as 少女]
中谷 美紀 [as マダム・ブランシュ]
アルフレッド・モリーナ [as バルダビュー]
國村 隼 [as 右門]
本郷 奏多 [as 少年]
ケネス・ウェルシュ [as ジョンクール町長]
マーク・レンドール [as ルドヴィック]
カラム・キース・レニー [as 貿易商]
 
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あ ら す じ    19世紀のフランス。戦地から故郷に戻った青年エルヴェは、美しい女性エレーヌと出会って恋に落ち、2人は結婚する。ところが、蚕の疫病が発生したため、新婚のエルヴェは製糸業を営むバルダビューから蚕卵を入手するためアフリカ行きを懇願される。危険な旅を経て蚕卵を持ち帰るが、アフリカの蚕も既に疫病に冒されていた。そして、再びバルダビューからエルヴェに買い付けの依頼がくるが、今度の行先はアフリカより遥かに遠い日本だった。エルヴェは、エレーヌの後押しもあって、日本へと旅立つ決意をするのだった。
 遙かな旅の果てにエルヴェが辿り着いたのは、闇で様々な取引を行う権力者原十兵衛が支配する、雪に埋もれた山間の村だった。そして、エルヴェはそこで十兵衛に使えるなぞめいた少女に出会い、2人はたちどころに互いに惹かれ合う。十兵衛から蚕卵を買い取って無事帰国した後も、その少女のことが頭から離れなかった。そして、再度日本へ訪れたエルヴェは、少女と触れ合うことはおろか言葉さえ交わすことないまま帰国する。しかし、彼の手には少女から密かに渡された手紙があった。
 日本語で書かれた手紙を訳してもらうため、エルヴェはリヨンの在仏日本人で娼館を営むマダム・ブランシュを訪ねる。マダムに訳してもらった手紙の内容は、「必ず戻ってきてください。さもなくば死にます」だった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    映像が綺麗なことは間違いない。それ以外に観るべき点は何かと言えば、キーラ・ナイトレイと中谷美紀の2女優の演技だろうな。そもそも、作品の主人公は明らかにマイケル・ピットではなくキーラ・ナイトレイだし、なのにエンド・ロールではキャストのトップはなぜか芦名星。そして、芦名星という女優、整った顔立ちであり、役柄通りに謎めいた不思議な雰囲気を醸し出していることは認めるが、お世辞にも好みの女優とは言い難いのがツラい。言葉も交わさないエルヴェと少女が一目で惹かれ合うとはあまりに乱暴な設定のため説得力を欠いていて、少女からの「さもなくば死にます」という手紙は滑稽にすら感じる。それに、当時24歳の彼女を「少女」というならば、それよりさらに2歳年下のキーラ・ナイトレイは幼女か?(笑)冗談はともかく、驚いたのは中谷美紀の演技だ。彼女が今回の作品で見せてくれたその貫禄と落ち着きは、彼女の実年齢より10歳や20歳上の女性から感じられるものであり、それだけでも彼女が並の女優じゃないことを見せつけられた思いだ。