評     価  

 
       
File No. 0666  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年02月01日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   リドリー・スコット  
       
上 映 時 間   157分  
       
公開時コピー   暗黒街のカリスマと、正義をつらぬく刑事
その道を進むのなら、俺を倒してから行け
 

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最初に観たメディア  
Theater Television Video
 
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キ ャ ス ト   デンゼル・ワシントン [as フランク・ルーカス]
ラッセル・クロウ [as リッチー・ロバーツ]
キウェテル・イジョフォー [as ヒューイ・ルーカス]
キューバ・グッディング・。Jr [as ニッキー・バーンズ]
ジョシュ・ブローリン [as トルーポ刑事]
テッド・レヴィン [as ルー・トバック地方検事]
アーマンド・アサンテ [as ドミニク・カッターノ]
ジョン・オーティス [as ジェイ・リヴェラ]
ジョン・ホークス [as フレディ・スピアマン]
カーラ・グギーノ [as ローリー・ロバーツ]
RZA [as モーゼス・ジョーンズ]
ルビー・ディー [as ママ・ルーカス]
コモン [as ターナー・ルーカス]
ライマリ・ナダル [as エヴァ]
ロジャー・グーンバー・スミス [as ネイト]
マルコム・グッドウィン [as ジミー・ジー]
ユル・ヴァスケス [as アルフォンゾ・アブルッゾ]
リッチー・コスター [as ジョーイ・サダーノ]
ワーナー・ミラー [as メルヴィン・ルーカス]
アルバート・ジョーンズ [as テレンス・ルーカス]
J・カイル・マンゼイ [as デクスター・ルーカス]
ティップ・ハリス [as スティービー・ルーカス]
 
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あ ら す じ    1968年のニューヨーク。黒人ギャングのボス、バンピー・ジョンソンが急死した。15年間運転手として仕えたボスの死によって、新しい生き方を迫られたフランク・ルーカスは、誰かに仕えるのではなく自分のために生きる道を選択する。彼は東南アジアでは純度の高い麻薬が安価で入手できることに目を付け、仲買人を介さずに直接東南アジアから麻薬を仕入れるために、タイのバンコクにいる従兄弟のネイトに連絡を取る。そして、生産者と直接取引を行い、純度100%のヘロインを持ち帰ることに成功するのだった。こうして、比類ない高純度でかつ価格は相場の半額というフランクのヘロイン“ブルー・マジック”は世に送り出され、あっという間に麻薬市場を席巻するのだった。
 ニュージャージーの刑事リッチー・ロバーツは、離婚した妻を相手に息子の養育権を裁判で争っていた。ある日、相棒ジェイ・リヴェラと共に張り込む中、容疑者のトランクから100万ドルの大金を発見するが、それを着服しなかったことで逆に仲間から白い目で見られ、ジェイはそれを苦にして麻薬に逃避し中毒死してしまう。検事のルー・トバックはそんなリッチーを、新設される麻薬捜査班のトップに抜擢する。捜査は困難を極めたが、やがて“ブルー・マジック”の元締めがマフィアではなく黒人のフランクであることを突き止める。
 こうして、フランクとリッチーの2人の闘いの火蓋は切って落とされ、やがて訪れるエピローグへ向けて火花を散らすのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    試写会に応募して当選した会社の同僚に誘われて、公開より一足早く観ることとなった。D・ワシントンとR・クロウのオスカー俳優の競演が最大の見所で、裏社会に麻薬で君臨するフランク・ルーカスをD・ワシントン、正義を貫き通す警官リッチー・ロバーツをR・クロウがそれぞれ熱演している。2人の巨人の激突には息詰まるような緊迫感があり、観ている者まで我を忘れて熱くなってしまう。
 ちなみに、私の個人的なイメージでは、D・ワシントンが正義を貫く警官、R・クロウが麻薬の元締めなのだが、逆の立場もまた新鮮で良かった。もっとも、フランクは黒人だから、R・クロウが演じられるワケはないのだが(笑)。スケールといい演じる俳優といい、そして尺の長さといい、今年最初の正統派の大作と言っていいだろう。