File No.0669
製作年/公開日 2007年 / 2008年01月19日 製  作  国 日  本
監      督 井口 奈己 上 映 時 間 137分
公開時コピー  恋におちる。世界がかわる。
 19歳のボクと39歳のユリのいかれた冬の物語。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 永作 博美 [as ユリ]
 松山 ケンイチ [as みるめ]
 蒼井 優 [as えんちゃん]
 忍成 修吾 [as 堂本]
 あがた 森魚 [as 猪熊さん]
 温水 洋一 [as 山田先生]
 桂 春團治 [as じいちゃん]
あ ら す じ  美術学校に通うみるめ堂本えんちゃんの3人は軽トラックで山道を走っていて、靴擦れで歩けなくなったという女性を拾いバス停まで送った。そして後日、みるめはその女性と学校の喫煙所で再会する。彼女のなはユリ山田先生の紹介で赴任したリトグラフの非常勤講師だった。
 リトグラフ教室へ通うようになったみるめは、ある日ユリに絵のモデルを頼まれる。彼女のアトリエで、当たり前のように服を脱がされたみるめは、そのままユリと関係を持ってしまう。そして、嬉しそうにユリとの関係を堂本に告白するみるめ。それを不安げに見つめるえんちゃんは、みるめが放課後にユリと楽しげに帰って行く姿を目撃し、さらにショックを受ける。
 ある日、みるめはいつものようにリトグラフ教室へ行くが、ユリの姿が見えない。気になったみるめは、ユリの住所を調べて自宅に訪れる。「猪熊カメラ工房」の看板を掲げた家から現れたのは、ユリの父親らしき年配の男性だった。しかし、みるめは帰宅したユリから驚くべき言葉を聞かされる。「猪熊さん?旦那さん。私の夫」と。思いも寄らない現実に直面したみるめは・・・・・。
たぴおか的コメント  どうやら観るべき作品を間違ったようだ。公開2週目の土曜のシネセゾン渋谷で、私が劇場に着いた午後3時にはすでにすべての回が満席状態。一体彼らは何を期待して観に来ていたのだろうか?カメラはほとんど動かない、そして登場人物に寄らない、必要以上の長回し、セリフがあるのかと思わせて実は沈黙が続くという間の悪さ、どれをとっても不愉快以外の何物でもなかった。ラスト近くで、駅のロータリーをただ周回するシーンなど、一体何の意味があるのか、理解の許容限度を遙かに超えてしまっている。ただ、それらの不愉快に感じた点を、実は計算された「凄さと」評価する意見もあるようで、おそらくそれは映画をよく知る玄人はだしの意見なのだと思う。そして、私は映画評論のプロでもない、一般観客のひとりなのだから「凄い」と感じなくても仕方ないのだろう。理屈じゃない、生理的に受け付けない作品があるということを、遅まきながら初めて知らされた。途中で眠気だけではなく頭痛にまで襲われてしまった。決してラブコメなど期待してはいなかったが、こういう作品だということも全く予想外だった。惨敗です。