File No.0676
製作年/公開日 2007年 / 2008年02月02日 製  作  国 日  本
監      督 柴田 一成 上 映 時 間 98分
公開時コピー  全国の佐藤さん、貴方たちはあまりにも多いので、少し数を減らします。
最初に観たメディア
 Theater  Television  Video
キ ャ ス ト
 石田 卓也 [as 佐藤翼]
 谷村 美月 [as 佐藤愛]
 大東 俊介 [as 佐藤洋]
 松本 莉緒 [as 渡辺かをり]
 吹越 満 [as 佐藤輝彦]
 柄本 明 [as 医師]
あ ら す じ  “佐藤”姓の人々が相次いで亡くなる事件が頻発していた。死因は様々で、亡くなった人たちの間の共通点は佐藤という姓であることだけで、他に因果関係は見つからなかった。
 不良高校生の佐藤翼は幼い頃の母を亡くし、アル中の父輝彦と、生まれつき感情と言葉を失い入院生活を送っている妹との3人家族。ある日翼は、元幼馴染みで今はヤクザの下働きをしている佐藤洋に捕まった時、忽然と姿を消してしまう。
 翼が気づくと、彼を取り囲んでいた不良たちは姿を消していた。そこにたまたま仲間が通りかかったのだが、話しかけると彼らは翼の事を知らないという。状況を把握できない翼の前に再び洋が現れるが、彼は何者かに負われて逃げていた。そして、逃げ切った洋から翼は驚くべき話を聞かされる。日本国王の命令により、全国の“佐藤”姓の人間が捕まえられる“リアル鬼ごっこ”が行われており、捕まった人間は殺されてしまうというのだ。ここは本当に日本なのか?日本に王などいるはずがないのに?戸惑う翼の前に、今度は妹の愛が現れる。彼女は、翼がしる入院中の愛とは別人のように感情もあり、ちゃんと話すこともできたのだ。そしてその愛から、今彼がいる世界は元いた世界のパラレル・ワールドであることを知らされるのだった・・・・・。
たぴおか的コメント  谷村美月と石田卓也の組み合わせに興味があって、内容全くは期待していなかったのだが、観てみるとこれが結構面白い。諺でいうなら、まさに「瓢箪から駒」な作品だ。私の会社がこの作品の英語字幕を制作したこともあり、一応「日本の国王が佐藤狩りをする」ことだけは知っていたのだが、荒唐無稽でメチャクチャな話だという先入観などいとも簡単に捨て去るだけの訴求力がある。いつの間にか完全に映画の世界に引き込まれ、気がつくとどっぷりと浸ってしまっている自分がいた。谷村美月は相変わらず可愛くて、石田卓也の個性も生かされているのだが、それよりも強烈なインパクトをもたらすのが柄本明だ。私は柄本明という俳優はもともとキライなのだが、その理由は、素の時の彼が映画の中のキャラクターと同じく無愛想で性格もよろしくない、という話を聞いたからだ。そして、この作品でも強烈にイヤな奴を演じていて、さらにキライになった(笑)。