製作年/公開日
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2007年 / 2008年02月02日
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製 作 国
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日 本
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監 督
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松岡 錠司
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上 映 時 間
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112分
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公開時コピー
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どうすりゃいいの? この一大事。 きっとあなたの心にあかりを灯す、笑いと涙の音楽喜劇
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最初に観たメディア
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キ ャ ス ト
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小林 薫 [as 飯塚正]
安田 成美 [as 五十嵐純子]
伊藤 淳史 [as 加藤俊輔]
由紀 さおり [as 松尾みすず]
浅田 美代子 [as 飯塚さえ子]
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田中 哲司 [as 北澤直樹]
藤田 弓子 [as 大田登紀子]
根岸 季衣 [as 塚田真由美]
光石 研 [as 五十嵐恒夫]
筒井 道隆 [as リフォームの客]
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笹野 高史 [as 伊藤茂]
塩見 三省 [as 大河原勇]
渡辺 美佐子 [as 大河原フク]
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あ ら す じ
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小さな地方都市みたま町の文化会館に勤務する飯塚正はヤル気の全くない公務員で、妻さえ子には愛想を尽かされて別居生活を送っていた。彼は外国人ホステスに入れあげたことが原因で、4月に市役所から左遷させられてきたのだった。12月30日の朝、飯塚は大晦日の夜にコンサートの予約を受けていた“みたま町コーラスガールズ”から確認の電話を受けた。すると、それを聞いていた部下の加藤が青ざめる。彼も“みたま町レディースコーラス”から予約を受けていたのだ。なんと彼らは、大晦日のホールの予約をWブッキングしたまま、半年も放置していたのだった。
オバサンたちの暇つぶしだから何とかなるだろう、とタカをくくっていた飯塚の甘い考えは、事務所に訪れた2人の女性によってもろくも崩れ去った。レディースコーラスのリーダー・松尾みすずと、コーラスガールズの副代表・塚田真由美は、互いに一歩も譲ろうとしないのだ。この事態を乗り切るための解決策を見つけられずに狼狽するばかりの飯塚に、さらなるトラブルが。外国人ホステスに入れあげたツケの200万円を、年内に全額払うことを要求されたのだ。八方塞がりでボロ雑巾のようにクタクタになる飯塚だったが、いずれもタイムリミットは翌12月31日の大晦日だった。果たして、彼はこの難局を打開する解決策を講じることができるのだろうか?
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たぴおか的コメント
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今ひとつ乗り気がしない作品だったのだが、観てみたらこれが笑いあり涙ありでなかなかの秀作。難しい理屈などかなぐり捨てて、肩の力を抜いて楽しめるのがいい。そして、やる気ゼロで三無主義を地でいくようなダメ中年の主人公・飯塚を演じた小林薫が実に巧い。彼自身、飯塚役を存分に楽しんで演じているのが伝わってくる。また、出演者もそうそうたる顔ぶれで、上に記載した以外にも安田祥子、原作者の立川志の輔本人、立川談志、リリー・フランキー、斉藤洋介といった面々がカメオ出演していて、意外な場所に思いがけない人物を見つけるのもまた楽しい。クライマックスは、タイトルの通り第九の合唱となるわけだが、この日本人にとって大晦日とは切り離せない名曲が、作品を大いに盛り上げてくれている。余談だが、らんちゅうに代わって市長の水槽に入れられたデメキンの運命やいかに?
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