評 価
File No.
0678
製作年 / 公開日
2008年 / 2008年02月09日
製 作 国
日 本
監 督
中田 秀夫
上 映 時 間
128分
公開時コピー
もう、誰も失いたくない
L、最期の23日間。
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
松山 ケンイチ
[as L]
工藤 夕貴
[as 久條希美子]
福田 麻由子
[as 二階堂真希]
南原 清隆
[as 駿河秀明]
福田 響志
[as BOY]
佐藤 めぐみ
[as 三沢初音]
平泉 成
[as 松戸浩一]
藤村 俊二
[as ワタリ]
鶴見 辰吾
[as 二階堂公彦]
高嶋 政伸
[as 的場大介]
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あ ら す じ
デスノートを使って新たな世界を作ろうとしたキラとの闘いで、キラによって自分の名がデスノートに書かれることを予想した
L
は、自らの手で名前をデスノートに書くことによって23日間の猶予を得て、キラとの闘いに決着を付けることができた。しかしその代償は大きく、彼は最も信頼できるパートナーである
ワタリ
を失ってしまった。
その頃、タイのとある村が正体不明のウイルスで全滅し、焼き払われるという事件が起きる。そして、その村から唯一の生存者である幼い少年が、死んだワタリを訪ねて日本に訪れる。そしてもう一人、ワタリを訪ねてきたのは、ある謀略によって父
二階堂公彦
を失った少女
真希
だった。彼女は、亡き父からある物を託されていた。そして、それを狙うのはLと同じワイミーズハウスのメンバーで“K”こと
久條希美子
と、顔にケロイドがある男
的場大介
だった。 実は、久條・的場の2人こそタイの村を全滅させた恐るべきウイルスを作り出した真犯人だったのだ。ところが、ウイルスを海外に売りさばくためには抗ウイルス剤をセットにすることが不可欠であり、抗ウイルス剤の開発を本来の目的を隠して二階堂教授に行わせていたのだ。そして、久條の真意を知った教授はウイルスを売らせまいと、抗ウイルス剤に関するすべてを葬り去り、自ら命を絶ってしまったのだった。
久條・的場の一味は真希が公彦から抗ウイルス剤を託されていると考え、その魔手を真希に伸ばす。こうして、一味から真希を守るため、そして、殺人ウイルスの散布を阻止するため、Lは最後の闘いに身を投じるのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
『DEATH NOTE』2部作でキラこと夜神月との頭脳戦で魅せてくれた天才Lの最期を描いた作品。もちろん、松山ケンイチの演技には文句の付けようがないが、作品としては今ひとつの印象を受けた。理由は明らかで、『DEATH NOTE』のように頭脳を駆使した闘いの緊迫が感じられず、いわゆるLの苦手分野である頭を使わない行動が多かったためだ。また、作りが粗いために、あちこちに不合理な点やアラが見えてしまうのもマイナス点。FBIのエージェント・駿河の登場はあまりに不自然でいかにも取って付けたような感じだし、いくら緊急を要する患者がいるとはいえ、大量の銃器を簡単に飛行機内に持ち込むことは不可能だろう。また、抗ウイルス剤の開発を松戸博士に依頼することに、一味が気づかないとも思えない。そして、抗ウイルス剤の開発には多額の費用と年月を要すると言った割には、いとも簡単に松戸博士が薬を完成させるのも不自然で、残念ながらご都合主義な展開であることは否定できない。