評     価  

 
       
File No. 0688  
       
製作年 / 公開日   2006年 / 2008年02月09日  
       
製  作  国   韓  国  
       
監      督   イ・ユンギ  
       
上 映 時 間   99分  
       
公開時コピー   さようなら
昨日までの自分
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ハン・ヒョジュ [as 音信不通の娘ミョンウンに間違われる女性]
キム・ヨンミン [as キヨン]
キム・ジュンギ [as ミョンウンの叔父]
チェ・イルファ
キ・ジュボン
 
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あ ら す じ    ソウルの週末の午後。雑踏の中、誰かと待ち合わせをしている様子の若い女が、突然2人の青年から声を掛けられる。10年前に家出したきり行方不明になった娘ミョンウンに間違えられた女性は人違いだと否定すると、今度はミョンウンの身代わりになってほしいと懇願されてしまう。男のうちのひとりキヨンの説明によると、ミョンウンという女性の父親が危篤で、2人は彼女に家出した娘のフリをしてその父親の臨終に立ち会ってほしいとのことだった。彼女はは断り切れずに、ミョンウンの父親が病床で待つ郊外の町へと車で向かうのだった。
 彼女がミョンウンの父の家に着くと、そこにはミョンウンの父の遺産目当てだと噂されるミョンウンの叔父夫婦や、ミョンウンの父に大金を借りている隣の一家4人、それにミョンウンの幼なじみたちが集まっていた。こうして、先の読めない“アドリブ・ナイト”の幕が切って下ろされるのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    なんだか韓国映画には珍しい作風だと思ったら、原作は日本の小説とのこと。先だっての『カンナさん大成功です!』といい、日韓の文化交流という意味では喜ばしいのだが、それにしても日本の小説やコミック、ドラマを原作にした作品がやたらと目につく気がする。主人公を演じたハン・ヒョジュの押さえた演技が魅力的で、ドラマ『春のワルツ』でブレイクしたのもわかる気がする(ちなみに、私はドラマは観ていないが)。また、ヒロインが本当にミョンウンに間違われた赤の他人なのか、それとも、他人を装ったミョンウンなのか、ラストシーンまで明かされないため、彼女の言動のひとつひとつが非常に意味深長に感じる。そして、ラストシーンでやっと彼女がミョンウンであるか否かがわかるのだが、それと同時に、彼女がそれまで忘れていた大切なものの存在に気づくシーンでもある。夜明けというシチュエーションも伴って、爽やかな幕切れとなっているのが心地いい。