評     価  

 
       
File No. 0696  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年03月08日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ピート・トラヴィス  
       
上 映 時 間   90分  
       
公開時コピー  
目を凝らせ
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   デニス・クエイド [as トーマス・バーンズ]
マシュー・フォックス [as ケント・テイラー]
フォレスト・ウィッテカー [as ハワード]
サイード・タグマウイ [as スワレス]
エドゥアルド・ノリエガ [as エンリケ]
エドガー・ラミレス [as バビエル]
アイェレット・ゾラー [as ベロニカ]
シガニー・ウィーヴァー [as レックス]
ウィリアム・ハート [as アシュトン大統領]
 
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あ ら す じ    かつて大統領の盾になって銃弾を受けた、シークレット・サービスのトーマス・バーンズ。彼の復帰後の初仕事は、スペインのサラマンカで開催される、テロ撲滅の国際サミットに出席するアシュトン大統領の護衛だった。そして、大勢の観衆が見守る中、ショート・スピーチのために壇上に上がったアシュトン大統領を、1発の銃弾が貫く。会場が一瞬にしてパニックに陥る中、追い打ちをかけるように会場に仕掛けられた爆弾が爆発する。バーンズは同僚のケント・テイラーと共に、狙撃犯の探索を開始するのだった。
 シークレット・サービスは事前にテロ集団からの脅迫を受け、会場へは大統領の替え玉を送り込んでいた。本物のアシュトン大統領はホテルで護衛に囲まれていたのだが、実はその情報はテロ集団に筒抜けだった。内通者がいたのだ。狙撃事件はあくまで陽動作戦で、テロリストの真の目的は大統領誘拐にあった。そして、狙撃事件と時を同じくしてホテルで自爆テロが発生し、大統領の護衛は爆発が起きた階下へと急行した。その間隙を狙って、テロ集団のひとりバビエルが、まんまと大統領誘拐に成功するのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    以前に予告編で観て以来ちょっと期待していた作品で、前評判も悪くなかったのだが、見事に期待に応えてくれた作品。8人の異なった視点から見た事件の描写がリワインドされるのだが、それぞれの立場や思惑のために異なる認識をしているために、それぞれのピースがつながらない。ところが、中盤以降は主人公バーンズの視点に固定され、既に提示されたピースがどういうつながり方をするのかが徐々に判明していく、その手法が秀逸。そして、ラストへ向かっては一転して壮絶なカーチェイスが繰り広げられ、その迫力と予想もしなかった意外な展開には脱帽。とにかくラストまでスクリーンから目が離せない、久しぶりにハラハラドキドキの緊迫感を満喫できた。オスカー男優のフォレスト・ウィッテカーが実にいい味を出していて、テロ集団に扮する俳優陣の演技も見事。驚いたのは冒頭で登場したシガニー・ウィーヴァー。『エイリアン』のヒロインも今は見る影もないオバちゃんで、エンド・クレジットで名前を観るまでは彼女だと全く気づかなかった。