評     価  

 
       
File No. 0697  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年03月08日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   ウェス・アンダーソン  
       
上 映 時 間   91分  
       
公開時コピー   あした、僕たちはどこにいるんだろう...
心が離れた3兄弟のじんわりしみるスピリチュアル・ジャーニー!
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   オーウェン・ウィルソン [as フランシス・ホイットマン]
エイドリアン・ブロディ [as ピーター・ホイットマン]
ジェイソン・シュワルツマン [as ジャック・ホイットマン]
アンジェリカ・ヒューストン [as パトリシア・ホイットマン]
アマラ・カラン [as リタ]
カミーラ・ラザフォード [as アリス]
ウォレス・ウォロダースキー [as ブレンダン]
イルファン・カーン
ビル・マーレイ
ナタリー・ポートマン
 
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あ ら す じ    長男フランシス、次男ピーター、三男ジャックのホイットマン3兄弟は、父の死をきっかけに疎遠になっていた。その3人が、長男フランシスの呼びかけで1年ぶりに再会し、インドを横断するダージリン急行に乗り込んだ。バイクの事故で瀕死の重傷を負ったフランシスは、顔中包帯でグルグル巻き。ピーターは夫婦仲がしっくりいかない妻アリスが妊娠してしまい、内緒でこの旅に来ていた。そして、ジャックは彼女と別れて失恋の痛手を負っていた。
 旅の目的は、絶縁状態にあった兄弟の絆を取り戻すことだったが、早速兄貴風を吹かせるフランシスに閉口するピーターとジャック。しかし、フランシスには2人を驚かせようと、内緒で企んでいたことがあった。それは、3兄弟を放り出したまま父の葬儀にも顔を出さなかった母パトリシアに会いに行くことだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    『ホテル・シュヴァリエ』と題されたショート・フィルムをまず見せられる。そこに登場する女性があまりにナタリー・ポートマンに似ていたのだが、まさか本人だとは思いもしなかった。そして、次に始まった本編では、いきなり駅へタクシーで急ぐ男性が登場するのだが、これがどう見てもビル・マーレイ。「あれ?これもまだ本編じゃないのか?」と思ったところに、走るビル・マーレイを追い越していくエイドリアン・ブロディの登場で、やっと本編が始まったことが確信できた始末。とにかく、のっけから意表を突かれてばかりで、そのまま本編へ引きずり込まれてしまった。舞台となるダージリン急行の造形の美しさは特筆すべきで、オーウェン・ウィルソン、エイドリアン・ブロディホイットマン、ジェイソン・シュワルツマンら3兄弟を演じた3俳優がそれぞれの持ち味を充分に発揮している。家族や兄弟の絆がテーマでありながら、それを前面に押し出すことなくさりげなく提示する手法は見事というべきだろう。