評 価
File No.
0703
製作年 / 公開日
2007年 / 2008年03月22日
製 作 国
香 港 / 中 国 / フランス
監 督
ウォン・カーウァイ
上 映 時 間
95分
公開時コピー
ニューヨークから5,603マイル
あなたのブルーベリー・パイが恋しい
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最初に観たメディア
Theater
Television
Video
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キ ャ ス ト
ノラ・ジョーンズ
[as エリザベス]
ジュード・ロウ
[as ジェレミー]
デヴィッド・ストラザーン
[as アーニー]
レイチェル・ワイズ
[as スー・リン]
ナタリー・ポートマン
[as レスリー]
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あ ら す じ
失恋で深手を負った
エリザベス
を慰めてくれたのは、訪れたカフェでオーナーの
ジェレミー
が焼いた、いつもなぜか売れ残るというブルーベリー・パイだった。それでもなお痛手から立ち直れないエリザベスは、ニューヨークを離れて旅に出た。
ニューヨークから1,120マイル離れたメンフィスでエリザベスが出会ったのは、別れた妻への未練を断ち切れずに酒に溺れる警官
アーニー
と、彼の元妻
スー・リン
だった。アーニーはスー・リンに復縁を求めるが、これをとりつく島もなく拒絶するスー・リン。望みを失ったアーニーは自動車事故で亡くなってしまい、あれほど拒んでいた相手を失ったスー・リンは、改めてその喪失感の大きさを痛感する。
ニューヨークから5,603マイル、ラスベガスを訪れたエリザベスは、人を信じないことを信念とする若く美しいギャンブラーの
レスリー
と知り合う。レスリーは、父が危篤との知らせをいつもの冗談と思い信じなかったために、父の死に立ち会うことができなかった。
旅先で出会った人々の人生と自分とを照らし合わせ、エリザベスは一体何を得ることができたのだろうか。その答えを伝えるため、彼女はニューヨークで待つジェレミーの元へと戻るのだった・・・・・。
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たぴおか的コメント
う〜ん・・・・・やたらと観念的で窮屈に見えた全作『2046』と比べると、よりビジュアルが優先されて自由かつ華麗なイメージを持つ作品。まぁ、これだけのキャスティングなのだから、豪華さを感じるのは当然なのだが(笑)。『2046』よりカーウァイ色が薄く感じるのは、俳優たちが中国語を解さないため、より細かい指示がでなかっためだろうかと邪推したくなる。。ノラ・ジョーンズ扮する主人公エリザベスがNYからメンフィス、ベガスと旅をする一種のロードムービーと言えなくもないが、どうやら作品の基本はラブ・ストーリーらしい。旅先でレイチェル・ワイズやナタリー・ポートマンと対すると、どうしてもエリザベスが色あせて見劣りしてしまうのはやむを得ない。また、撮影が徹底してワンショットにこだわっているようで、特に会話のシーンではカメラの切り返しを煩わしく感じてしまう。主人公エリザベスの気持ちが特に伝わってくることもなく、従って心を動かされることもないままにラストまで連れて行かれた。美男美女のワンショットを楽しむにはいいだろうが、どうも私にはウォン・カーウァイ作品は向いていないようで、最後まで眠ることなく見終えたことがせめてもの救いだった。豪華なキャストに敬意を表しての星7個。