評     価  

 
       
File No. 0709  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年04月05日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   マット・リーヴス  
       
上 映 時 間   85分  
       
公開時コピー   その時、何が起きたのか?  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   マイケル・スタール=デヴィッド [as ロブ]
マイク・ヴォーゲル [as ジェイソン]
オデット・ユーストマン [as ベス]
リジー・キャプラン [as マレーナ]
ジェシカ・ルーカス [as リリー]
T.J.ミラー [as ハッド]
 
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あ ら す じ    東京の支社に副社長として栄転が決まったロブのために、仲間たちがサプライズ・パーティを催した夜。会場が地震のような震動とともに一瞬停電し、不審に思った参加者たちはビルの屋上に昇って事態を確かめようとした。周囲を見回すと、おぞましい雄叫びと共に遙か遠くでビルが爆発・崩壊し、破片が炎の玉となって飛散してきた。驚いた一同は慌ててビル外に逃れるが、そこでさらに驚くべき光景を目の当たりにするのだった・・・・・。  
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たぴおか的コメント    2007年7月2日に、『トランスフォーマー』の上映館で何の前触れもなくNYが巨大な何かに蹂躙される映像が流され、劇場ロビーに首のない自由の女神のポスターが貼り出された。しかし、その特報映像にもポスターにも、一切タイトルが付けられていなかった。そんなインパクトある告知方法で世に知られる事となったこの作品は、全米公開の2ヶ月前になってやっと“CLOVERFIELD”というタイトルが明らかにされたが、すべては完璧なまでに極秘裏に制勧められてきたプロジェクトだった。そして、今年1月18日に公開された作品の興行成績は、下馬評の低さを覆して1月公開作品の記録を塗り替える驚異の大ヒットとなった。
 ハンディカムで撮影したという設定の映像は、実はちゃんと固定カメラで撮影した映像を後から揺らしているとのこと。いかにもパニックに陥りながら素人が撮影したかのような臨場感が十分に現れている。そして、科学者が登場して怪物を分析したりすることはなく、一体どこから現れてその後どうなったかなどという説明も一切なく、ただただ謎の巨大な怪物に襲われた人々の恐怖とパニックを生々しく描いているのがいい。『ブレアウィッチ・プロジェクト』と同じ手法で作られた作品だが、最後まで「何者か」が現れない『ブレアウィッチ』よりは、観る者の期待を限界まで高めて怪物を登場させる『クローバーフィールド』の方が個人的には断然面白いと思う。ただ、どうにも頂けないのが邦題の副題“HAKAISHA”だ。こんなセンスのかけらもない副題などない方がいい。もしどうしても副題を付けたいなら漢字で「破壊者」とした方が遙かにマシで、敢えてローマ字にする必要など皆無。却って配給会社の姑息さを感じてしまって興醒めしてしまう。