評 価
File No.
0711
製作年 / 公開日
2008年 / 2008年04月05日
製 作 国
日 本
監 督
田中 誠
上 映 時 間
120分
公開時コピー
“合唱”って、スゴイ!
きっとあなたも歌いだす、
感動のハーモニー!!
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
最初に観たメディア
Theater
Television
Video
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
キ ャ ス ト
夏帆
[as 荻野かすみ]
ゴリ
[as 権藤洋]
石黒 英雄
[as 牧村純一]
徳永 えり
[as 野村ミズキ]
亜希子
[as 松本楓]
岩田 さゆり
[as 青柳レナ]
ともさか りえ
[as 黒木杏子]
間 寛平
[as 荻野知恵蔵]
薬師丸 ひろ子
[as 瀬沼裕子]
ゴスペラーズ
[as 審査員]
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
あ ら す じ
北海道のとある町にある七浜高校合唱部員の
荻野かすみ
は、自分の歌声とルックスに対して自信過剰で少々自己中心的な少女だった。ある日かすみは、憧れの生徒会長・
牧村純一
から屋上に呼び出され、かすみの歌っている姿を写真に撮らせて欲しいと頼まれる。かすみは牧村が自分を好きだと思い込んで、完全に舞い上がってしまう。ところが、後日牧村が撮ったかすみの写真には、どれも目を見開いて口を大きく開けた、お世辞にも美人とは言い難い顔ばかりが写っていた。そして、初めて見る自分の歌っている顔に唖然とするかすみは、さらに牧村の「かすみの顔が産卵中の鮭のようだ」という言葉に打ちのめされてしまうのだった。
すっかり自信を失ったかすみは、産休の合唱部顧問の代理教師
瀬沼先生
に退部を申し出る。瀬沼先生は意外にもあっさりとかすみの退部を認めてくれたが、そのかわりラストステージとして夏祭りの合唱祭で歌うようかすみに注文をつけた。けれども、やる気を失ったかすみは合唱祭でもうつむいて声を出せず、そんなかすみを心配した部長の
楓
と副部長の
ミズキ
は理由を聞き出そうとするが、そんな3人は見るからに風体の悪い湯の川学院のヤンキー合唱団に取り囲まれてしまっていた。
ヤンキー合唱団を率いる部長の
権藤洋
は、かすみたち七浜高校に負ける気がしないと宣戦布告したうえに、かすみの歌い方を歌に対する冒涜だとなじった。そして、彼らの熱い思いが伝わってくる『15の夜』の合唱に感動したかすみは、思い切って権藤に歌うことが怖くなった理由を打ち明ける。そんなかすみに対して、権藤は・・・・・。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
たぴおか的コメント
2007年に『天然コケッコー』に単独初主演で数々の映画賞を受賞した夏帆の主演2作目で、全編にわたって夏帆の魅力があふれる観ていて非常に気持ちのいい作品。表情豊かに歌う夏帆の顔が印象的で、彼女は本当に歌うことが好きなのだろうと思ったが、実は彼女は歌が苦手らしい。対するゴリが34歳にして18歳のヤンキーを演じるのは相当無理があるのだが、まぁああいう老けたヤンキーもいないことはないだろうということで大目に見ましょう(笑)。その他の脇を固めるキャストもそれぞれいい仕事をしているとは思うのだが、唯一不要だと思ったのはかすみの祖父を演じた間寛平。これは彼の演技の巧拙の問題ではない。彼を登場させるからには、必ずそこに笑いの要素が不可欠になるのだが、全く意味不明の行動をとるこの祖父には笑いどころか引いてしまい、作品の邪魔にこそなれ、何のプラスにもなっていないとしか思えない。