評     価  

 
       
File No. 0712  
       
製作年 / 公開日   2007年 / 2008年04月05日  
       
製  作  国   ド イ ツ / カザフスタン / ロ シ ア / モンゴル  
       
監      督   セルゲイ・ボドロフ  
       
上 映 時 間   125分  
       
公開時コピー   闘って、生きた。
守るべきは、この愛しきもの
 

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   浅野 忠信 [as テムジン(チンギス・ハーン)]
スン・ホンレイ [as ジャムカ]
クーラン・チュラン [as ボルテ]
アマデュ・ママダコフ
 
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あ ら す じ    12世紀末、部族間の争いが絶えないモンゴル。小部族のハーン(遊牧民の君主や有力者が名乗る称号)イェスゲイの息子テムジンは、9歳の幼さにして未来の妻を決めることとなった。それは、かつて父が母を奪って敵対関係となったメルキト族との友好を図るため、メルキトの女性を選ばねばならないという政略結婚だった。けれども、途中で立ち寄った村の少女と運命的な出会いをしたテムジンは、彼女を許嫁として選んでしまう。父イェスゲイはテムジンが自らの意志で許嫁を選んだことを喜んでくれるが、帰路むなしく他部族に毒殺されてしまう。
 ハーンである父という後ろ盾を失ったテムジンは、ハーンの座を狙うタルグタイに裏切られ、命を狙われる身となった。生き抜くために生まれ育った部族を離れたテムジンは、大自然を放浪する中でひとりの少年と出会い、兄弟の杯を交わした。後に彼の最大のライバルとなるジャムカであった。やがて、逞しい若者に成長したテムジンは、かつて結婚を約束した少女ボルテを迎えに行った。ボルテもまたテムジンを信じて待ち続けており、2人ははれて夫婦となるのだった。
 しかし、幸せな時間は長くは続かなかった。かつて、イェスゲイに妻を奪われたメルキト族の報復に遭い、テムジンは矢に射られてボルテを奪われてしまう。テムジンはボルテを取り戻すために、ジャムカに助けを求める。渋るジャムカを説き伏せて、ジャムカの戦士と共にテムジンはメルキト族へ攻め入るのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    当時は少数部族の単なる集合体でしかなかったモンゴルを統一し、全盛期には世界の半分を支配したとまで言われる、あまりにも有名な蒙古帝国の創始者チンギス・ハーンの半生を描いた作品。浅野忠信主演で2007年度アカデミー外国語映画賞にノミネート・・・・・と、これだけの話題ではインパクトが不足しているのだろうか。やはりオスカーを受賞しなければ話題不足なのだろうか。日曜日のレイトショーとはいえ、観客が私と男性2人組の計3人だけとは寂しすぎた。かく言う私も、地元のシネコンで上映していたからよかったものの、もしそうでなければ劇場まで出向いて行ったかどうか微妙なところだ。作品は予想を大きく上回る出来で、125分という尺も全く長く感じることがなかった。浅野忠信が周囲から浮いてしまうことなく、ごく自然にモンゴルの風土にとけ込んでいた。そして、モンゴルという馴染みの薄い国の風習や慣習などを、セリフを介してさり気なく説明してくれる配慮が嬉しい。ただ、戦闘シーンが多いだけに、そのあまりにリアルな描写はもう少し控えて欲しかったような気もする。血に弱い人は観ない方が無難かも。