評     価  

 
       
File No. 0713  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年03月29日  
       
製  作  国   アメリカ / イギリス  
       
監      督   スサンネ・ビア  
       
上 映 時 間   119分  
       
公開時コピー   そう、きっとあなたを利用した。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ハル・ベリー [as オードリー・バーク]
ベニチオ・デル・トロ [as ジェリー・サンボーン]
デヴィッド・ドゥカヴニー [as ブライアン・バーク]
アリソン・ローマン [as ケリー]
オマー・ベンソン・ミラー [as ニール]
ジョン・キャロル・リンチ [as ハワード・グラスマン]
アレクシス・リュウェリン [as ハーパー・バーク]
マイカ・ベリー [as ドーリー・バーク]
 
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あ ら す じ    オードリーは夫のブライアン、それにふたりの子供ハーパードーリーの4人家族で幸せな日々を送っていた。ところがある日、通りがかりの男女の諍いを止めに入っブライアンが、あろうことか射殺されてしまう。ブライアンの葬儀当日、オードリーはふとしたことからブライアンの親友ジェリーの存在を思い出し、彼にブライアンの死を知らせるため、弟を使いに出した。
 ジェリーはブライアンお幼馴染みでかつては弁護士だったが、今はヘロインに溺れて荒んだ生活に転落してしまっていた。周囲の誰もがジェリーから離れていく中、ブライアンだけは彼を見放すことなく親身に世話をしていたのだった。オードリーもジェリーを疎ましく思っていたが、葬儀に訪れたジェリーはたちまち子供たちとうち解け、また彼が誰よりもブライアンを理解し愛していてくれていたことを知り、オードリーは次第にジェリーに対して親近感を抱くようになる。
 葬儀が終わり日常に戻ったオードリーは、改めてブライアンを失った喪失感に襲われ、夜も眠れない日々が続く。オードリーは意を決してジュリーを訪ね、彼にしばらくの間自分の家で一緒に暮らしてほしいと申し出るのだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    夫を失ったオードリーの「喪失」とそこからの「再生」がテーマらしいのだが、いまひとつ主題がハッキリしない作品。オードリーの喪失感が今ひとつ伝わってこないし、子供たちも父親を失ったのに意外なまでに元気(子供って、本来そんなものなのもしれないけど・・・・・)。そして、オードリーのジェリーに対する気持ちが、果たして憐れみなのか、それとも愛情なのか、あるいは単に喪失感を埋めたいだけなのか、どうにも判断がつきかねる。そして、あくまでオードリーの再生の物語であるはずが、途中で一転してジェリーの麻薬からの再生にスポットが当てられたりするために、余計にテーマがぼやけてしまっている。期待が大きかっただけに残念な出来だった。