評     価  

 
       
File No. 0716  
       
製作年 / 公開日   2008年 / 2008年04月12日  
       
製  作  国   アメリカ  
       
監      督   グレゴリー・ホブリット  
       
上 映 時 間   100分  
       
公開時コピー   FBIサイバー捜査官を追い詰める、66億人の好奇心。  

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最初に観たメディア  

Theater

Television

Video
 
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キ ャ ス ト   ダイアン・レイン [as ジェニファー・マーシュ]
ビリー・バーク [as エリック・ボックス]
コリン・ハンクス [as グリフィン・ダウド]
ジョセフ・クロス [as オーウェン・ライリー]
メアリー・ベス・ハート [as ステラ・マーシュ]
ピーター・ルイス [as リチャード・ブルックス]
タイロン・ジョルダーノ [as ティム・ウィルクス]
パーラ・ヘイニー=ジャーディン [as アニー・ヘイスキンス]
ティム・デザーン [as ハーバート・ミラー]
クリス・カズンズ [as デヴィッド・ウィリアムズ]
 
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あ ら す じ    コンピュータ犯罪のエキスパートであるFBI捜査官ジェニファー・マーシュは、相棒のグリフィンと共にネット上の犯罪者を取り締まっていた。ある日、ジェニファーの元に警察から“killwithme.com”というサイトの調査依頼がある。サイトにアクセスしてみると、ネズミ捕りに捕まって身動きできずに衰弱していく猫のライブ中継が流されていた。しかし、それはほんの余興に過ぎず、一週間後には驚くべき映像が映し出されたのだった。
 そこには上半身裸で縛られ、胸に“killwithme.com”の文字を刻まれ流血する男が映し出されていた。そして、ジェニファーらFBIのメンバーを戦慄させたのは、サイトのアクセスが増えれば増えるほど、抗凝血剤が多量に投与される仕掛けになっていたことだった。サイトのアクセス数が多ければ、それだけ男は早く死んでしまうのだ。そして、次の犠牲者は夥しい加熱ランプに囲まれ、やはりアクセス数が上がるほど男はランプの熱で焼かれて死んでしまうという仕掛けがされていた。
 ジェニファーの調べで、映像を発信しているのが地元であることが判明したものの、使用されているサーバはFBI管轄外のロシアにあり、また、たとえサイトを強制的に遮断しても絶えず新たなIPアドレスからサイトがアップされるために、公然と行われる殺人を黙って見守ることしかできなかった。そして、そんな彼らをあざ笑うかのように、犯人が選んだ第3の犠牲者は、ジェニファーの相棒グリフィンだった・・・・・。
 
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たぴおか的コメント    先日『ジャンパー』のラストシーンでほんの申し訳程度の出演だったダイアン・レインの主演作。美人は年齢を重ねてもやはり美人なのだな、と、変な所に感心しながら観たのだが、これが意外に面白かった。殺人のライブ中継映像がグロいのは否定できず、そのあたりがR-15指定となった所以だろう。しかし、犯人がわかるまでのミステリー的な要素と、犯人がわかってからのサスペンス的な要素がうまく配分してあって、この手の作品にありがちな陳腐さを感じさせない。そして犯人役のジョセフ・クロスが、頭はいいがコンピュータだけが友達で引きこもりがちといった雰囲気の、偏執狂的なキャラクターを完璧に作り上げている。ただ、センスのかけらも感じられない『ブラックサイト』という邦題はやめて欲しかった。原題そのままで『アントレーサブル』や、サイト名『Kill With Me』の方がマシ。